イギリス王室
British royal family

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Buckingham Palace, London - April 2009.jpg
イギリスの旗 イギリス
当主称号 女王国王
当主敬称 陛下
現当主 エリザベス2世
民族 ドイツ系及びブリティッシュ
公式サイト イギリス王室公式サイト
イギリス王室
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エリザベス2世女王
エディンバラ公爵フィリップ王配


イギリス王室(イギリスおうしつ、: British Royal Family)は、イギリス君主および王族の総称。

王族

王族の範囲に関する明確な定義は存在しないが、少なくとも Her Majesty(HM, 陛下〈王妃〉)や His/Her Royal Highness(HRH, 殿下)の敬称を持つ人物は、一般的に王族であると考えられている。そこで有力な指針のひとつとされているのが、1917年11月にジョージ5世により発表された、王子・王女の身分と陛下・殿下の敬称の運用方針を定めた勅許状である。これによると、王子・王女の身分と陛下・殿下の敬称は、国王、国王の子供、国王の息子の子、プリンス・オブ・ウェールズの長男の長男に与えられるものとされている。

ただし、出生時に王族と認められなくても、王位の継承など時がたてば国王またはその近親になることが確実である人物が存在しうる場合などには、必要に応じて王族の範囲が広げられる場合がある。

たとえば、1948年エリザベス王女(当時)の第一子で長男チャールズが誕生した時、チャールズは国王ジョージ6世の女系の孫であったため本来ならば王族とはならないが、状況からしてチャールズが将来次期国王に即位することは確実であったため、勅令によってチャールズは王子となった。

1952年以降、女王エリザベス2世在位中の近年でいえば、プリンス・オブ・ウェールズの長男の全ての子が王子・王女の身分と殿下の敬称を与えるように勅許が与えられた。これは、女王エリザベス2世の孫の一人で王位継承権第2位のウィリアム王子が結婚し、女王在位中の曾孫たる第3王位継承者の誕生(ジョージ・オブ・ケンブリッジ王子:2013年生)が現実味を帯び、またそれと同時期に王位継承法が改正され、「兄弟姉妹間男子優先制」から「長子優先制」に変わったことから、プリンス・オブ・ウェールズの長男の第一子が女子であっても、自動的に王位を継承することになったためである。

なお、プリンス・オブ・ウェールズの次男サセックス公爵ヘンリー王子の子女は、「女王在位中は王子・王女の身分を有さない立場」にあり、「現プリンス・オブ・ウェールズであるチャールズ王太子が新国王に即位した際には王子・王女の身分を与えられる」という特異な立場にあるが、この時点でプリンス・オブ・ウェールズの長男の子女以外の、女王の曾孫に身分・敬称を与える旨の勅許や法改正案は出ていない。新たな勅許等が出ない限り、慣例によりサセックス公爵の長男アーチー2019年生)は「ダンバートン伯爵」の儀礼称号で呼ばれ、女子や次男以下の男子はロード(Lord)、レディー(Lady)の儀礼敬称をつけて呼ばれる。

また、これらの敬称を持つ男性王族と結婚した女性は、夫の爵位称号に対応する夫人としての称号を与えられ、陛下や殿下の敬称を冠して呼ばれる。一方、女性王族と結婚した男性は、特別に爵位・称号を賜らない限り、称号や王族特有の敬称を名乗ることができない。エリザベス2世の夫であるフィリップ王配は、結婚時にエディンバラ公爵位と殿下の敬称をエリザベス2世の父ジョージ6世から賜り、エリザベス2世から「プリンス (prince)」の称号を授けられたため、His Royal Highness The Prince Philip, The Duke of Edinburgh(エディンバラ公爵フィリップ王子殿下)と呼ばれる。しかし、アン王女の夫であるティモシー・ローレンスは、結婚時に特別の爵位や敬称を賜っていないため、結婚後も軍人としての肩書きであるVice-Admiral(海軍中将)で呼ばれている。

これらの敬称の使い分けは次のようになる。

  • His Majesty - 男王
  • Her Majesty - 女王、男王の妻
  • His Royal Highness - 王子(国王の息子、国王の息子の息子、ウェールズ公の長男の長男)
  • Her Royal Highness - 王女(国王の娘、国王の息子の娘)、王子の妃

公務

イギリス王室が抱えている公務は毎年3000件以上にのぼる[1]

2016年現在、イギリス王室で公務を分担する王族は20人を数える。王室で生まれた王子や王女はもとより、男性王族に嫁いできた女性たちもすぐに公務に携わるようになる。この20人の王族のうち、実にその半数の10人が女性王族で、彼女たちだけで900に近い団体の長を務めている[1]

イギリス王族の人物一覧

バッキンガム宮殿のバルコニーに姿を現したウィンザー家の人々(2013年6月15日)

狭義の王族のリスト

英国で現在、陛下または殿下の敬称を名乗っている、もしくは名乗る権利がある人々は、次の通りである。女王のみが Her Majesty を冠して呼ばれ、その他はウェセックス伯爵の子供を除き His/Her Royal Highness の敬称を冠して呼ばれている。エディンバラ公爵は、1917年の勅許状が定めるプリンスではないが、前述のとおり、特別に出された勅許状により1947年に殿下 (His Royal Highness) の敬称を、1957年にプリンスの身分を賜った。

ウェセックス伯爵夫妻の長女ルイーズ及び長男ジェームズは、1917年の勅許状によると、王子・王女の身分と殿下の敬称を名乗る権利を持っているが、ウェセックス伯爵夫妻の結婚時に、夫妻の希望を汲む形で、エリザベス2世が「ウェセックス伯爵夫妻の子供は、王子・王女の身分と殿下の敬称を名乗らない」と宣言したため、この身分と敬称を用いない。ルイーズは、The Lady Louise Windsor(ルイーズ・ウィンザー令嬢)という一般的な伯爵の娘としての呼称で呼ばれている。ジェームズは、ウェセックス伯爵の継嗣として、「セヴァーン子爵」の儀礼称号を称しており、敬称はLord()を用いる。

女王夫妻

歴代 誕生 即位 在位期間 続柄
ウィンザー朝
第4代
Queen Elizabeth II March 2015.jpg エリザベス2世 Elizabeth II 1926年4月21日(94歳) 1952年2月6日 68年159日 国王ジョージ6世長女
現年齢 現女王から
見た続柄
フィリップ (エディンバラ公) 99歳 王配

女王の子女とその家族

現年齢 現女王から
見た続柄
王位継承
順位
チャールズ (プリンス・オブ・ウェールズ) 71歳 第1王子 1位
カミラ (コーンウォール公爵夫人) 72歳
ウィリアム (ケンブリッジ公) 38歳 孫/ チャールズ王子の長男
/ 生母はダイアナ妃
2位
キャサリン (ケンブリッジ公爵夫人) 38歳
ジョージ・オブ・ケンブリッジ 6歳 曾孫/ ウィリアム王子の長男 3位
シャーロット・オブ・ケンブリッジ 5歳 曾孫/ ウィリアム王子の長女 4位
ルイ・オブ・ケンブリッジ 2歳 曾孫/ ウィリアム王子の次男 5位
ヘンリー (サセックス公) 35歳 孫/ チャールズ王子の次男
/ 生母はダイアナ妃
6位
メーガン (サセックス公爵夫人) 38歳
アーチー・マウントバッテン=ウィンザー 1歳 曾孫/ ヘンリー王子の長男 7位
アンドルー (ヨーク公) 60歳 第2王子 8位
ベアトリス・オブ・ヨーク 31歳 孫/ アンドルー王子の長女
/ 生母はセーラ元妃
9位
ユージェニー・オブ・ヨーク 30歳 孫/ アンドルー王子の次女
/ 生母はセーラ元妃
10位
エドワード (ウェセックス伯爵) 56歳 第3王子 11位
ソフィー (ウェセックス伯爵夫人) 55歳
ジェームズ (セヴァーン子爵) 12歳 孫/ エドワード王子の長男 12位
ルイーズ・ウィンザー 16歳 孫/ エドワード王子の長女 13位
アンプリンセス・ロイヤル 69歳 第1王女 14位

女王の従兄弟とその妻