エルベ川
エルベ川 2005年8月28日撮影
水系 エルベ川
延長 1,091 km
平均流量 711 m³/s
(河口)
流域面積 148,268 km²
水源 ステーティ山地(チェコ)
水源の標高 1,386 m
河口・合流先 北海(ドイツ)
流域 ポーランドオーストリア
チェコドイツ
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流域
ザクセンスイス、ドイツ

エルベ川(エルベがわ、ポーランド語: Łabaチェコ語: Labeドイツ語: Die Elbe低ザクセン語: De Elv)は、チェコ北部およびドイツ東部を流れ北海へと注ぐ国際河川である。全長約1,091kmはヨーロッパでは14番目に長く、このうち727kmがドイツ国内を占める。

地理

ポーランド、チェコ国境地帯ズデーテン山地に源を発し、チェコ北部、ドイツ東部を北へ流れ、ハンブルク付近で北海に注ぐ。

ハンブルク南東付近にはエルベ・リューベック運河が延び、バルト海南西部リューベック湾との間を結んでいる。河口付近にはキール運河があり、バルト海のキール湾に接続している。

歴史

かつてゲルマン系アレマン人が原住地のスカンジナヴィア半島およびユトランド半島から南下して、エルベ川流域に在住していたが、3世紀ごろにローマ帝国に侵入するために、地形的に便利な西部ドイツのライン川の上・中流域に民族移住した。

また、スラヴ系西スラヴ人)のソルブ人も先住民として在住していたが、次第にドイツ人と同化した。さらに北西ドイツ地域からザクセン人の一派も移住してきた[1]

19世紀までは、エルベ川がヨーロッパ西を隔てる、大きな境界線の一つであった。エルベ以東の代表的な国がプロイセン王国オーストリア・ハンガリー帝国ロシア帝国。一方以西の国はフランスイギリスなどでエルベを挟んで、地域の実情が大きく異なっていた。代表的なのが農奴の存在であるが、西では近世初期に農奴の解消が終わったのに対して、東では、19世紀初頭から中ごろまで農奴が存在した(グーツヘルシャフト)。

第二次世界大戦当時の1945年4月には、東西からドイツに進軍していた、赤軍アメリカ軍が、流域のトルガウで出会い、恒久平和を誓い合ったという「エルベの誓い」の舞台となった。

2004年、ドレスデン近郊の流域において優れた文化的景観が評価され、「ドレスデン・エルベ渓谷」として世界遺産に登録されたが、2009年6月25日、景観を損ねる橋の建設を理由に、世界遺産リストから削除された。

流域の都市