カムイ
ライラック
ライラック(2017年3月 白石駅)
ライラック(2017年3月 白石駅
概要
日本の旗 日本
種類 特別急行列車
現況 運行中
地域 北海道
前身 エル特急「スーパーカムイ」「ホワイトアロー」「スーパーホワイトアロー」
運行開始 2017年平成29年)3月4日
運営者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
路線
起点 札幌駅
停車地点数 7
終点 旭川駅
営業距離 136.8 km
平均所要時間 約1時間25分
運行間隔 10往復(カムイ)
14往復(ライラック)
列車番号 2000M+号数・8000M+号数[注釈 1](カムイ)
3000M+号数(ライラック)
使用路線 函館本線
車内サービス
クラス グリーン車(ライラックのみ)
普通車
身障者対応 4号車(カムイ)
1号車(ライラック)
座席 カムイ
普通車指定席uシート」:4号車
普通車自由席:1 - 3・5号車
ライラック
グリーン車指定席:1号車(半室)
普通車指定席:1号車(半室)・2号車
普通車自由席:3 - 6号車
技術
車両 カムイ:789系1000番台電車札幌運転所
ライラック:789系0番台電車(札幌運転所)
軌間 1,067 mm狭軌
電化 交流 20,000 V (50 Hz)
架空電車線方式
最高速度 120 km/h
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カムイ および ライラック は、北海道旅客鉄道(JR北海道)が札幌駅 - 旭川駅間を函館本線経由で運転する特別急行列車(特急)である。

本項では、それ以前に道央の都市間を結んでいた優等列車の沿革についても記述する。

概要

「カムイ」「ライラック」共に札幌駅 - 旭川駅を最高速度120 km/h で結び、早朝の一部列車を除いて札幌駅 - 旭川駅間 (136.8 km) の所要時分は1時間25分、表定速度は96.6 km/h と、日本の在来線特急の中ではトップレベルである[注釈 2][資料 1]

2017年平成29年)3月6日のダイヤ改正より「カムイ」「ライラック」の2愛称を運転する現行の体制で運行されている。2愛称間の違いは、使用車両と車内設備であり、789系0番台電車(6両編成・半室グリーン車連結)を使用する列車が「ライラック」、789系1000番台電車(5両編成・普通車のみ、ただし指定席がuシート)で運転される列車が「カムイ」として運転されている[資料 2]

札幌市 - 旭川市を結ぶ公共交通機関としては北海道中央バスなどが運行する高速バス高速あさひかわ号」と競合し、JR北海道も格安な割引切符を発売するなどしている。

列車名の由来

「カムイ」はアイヌ民族の信仰において、神格を有する崇高な霊的存在であるカムイ(kamuy)に由来し、前身の「スーパーカムイ」から「スーパー」を外し現在の名称となった。「スーパーカムイ」の名称は789系1000番台投入時に一般愛称公募で決定したもので、「スーパーカムイ」と「カムイ」で得票数1位(582票)と2位(460票、以上いずれも漢字・ひらがな・カタカナ合計)を獲得し、以前に同区間を走っていた急行列車で「かむい」の名称が使われ馴染みがあることや、旭川市郊外の渓谷、神居古潭(kamuy-kotan:アイヌ語で「カムイの住む村」の意)から旭川をイメージしやすい愛称として選ばれている[資料 3]

「ライラック」は札幌市の市木とされている、植物のライラックに由来する。この愛称は「スーパーカムイ」登場まで運行された特急列車(後述)に用いられた愛称であった。

運行概況

旭川駅で同一ホームで連絡する「大雪」と「ライラック」 旭川駅で同一ホームで連絡する「サロベツ」と「ライラック」
旭川駅で同一ホームで連絡する「大雪」と「ライラック」
旭川駅で同一ホームで連絡する「サロベツ」と「ライラック」

2017年(平成29年)3月4日時点、「カムイ」「ライラック」合わせて札幌駅 - 旭川駅間で1日24往復運転されている[資料 2]。ただし、2021年(令和3年)3月13日のダイヤ改正より、「カムイ」(2往復)が土休日(お盆年末年始などを含む)のみの運転に変更されている[資料 4][資料 5]。なお、2愛称は交互に運転されるのではなく、旭川駅で後述する特急「大雪」「サロベツ」に接続する列車や、その他多客が予想される列車を、座席数が多くグリーン席の設定のある「ライラック」としている[1]

札幌駅 - 旭川駅間は、「カムイ」「ライラック」のほか、石北本線直通の特急「オホーツク」(2往復)、宗谷本線直通の特急「宗谷」(1往復)と併せて、特急列車を原則毎時2本(日中の一部時間帯と早朝・夜間は1本)運行し、札幌駅・旭川駅をそれぞれ08:30に発車する列車以降、それぞれの始発駅の発車時刻は原則00分・30分に統一され(毎時1本の時間帯は00分発のみ運転)、停車各駅に毎時同時刻に発着するパターンダイヤを組む[注釈 3]

また、「オホーツク」「宗谷」が運転されない日中の「ライラック」のうち4往復[注釈 4]は、旭川駅にて稚内駅発着の特急「サロベツ」2往復、および網走駅発着の特急「大雪」2往復と同一ホームで接続している[資料 2]

2016年(平成28年)頃から当分の間、火災事故があった嵐山トンネル[資料 6]内で減速運転を行うため、1 - 2分の遅れが発生する。冬季間(例年11月下旬から翌春の雪解け時期まで)は、車両に付着した雪氷が走行中に落下して線路のバラストを跳ね上げる事故を防ぐため、一部の通過駅で減速運転を実施することから、定刻ダイヤから数分程度の遅延が生じる。また、全体的に運転余裕時分が少ないダイヤ設定であり、冬季間以外でも1 - 2分程度の遅延をもって終点に到着することが多い。

停車駅(「カムイ」「ライラック」共通)

札幌駅 - 岩見沢駅 - 美唄駅 - 砂川駅 - 滝川駅 - 深川駅 - 旭川駅

  • 同区間を走行する「宗谷」「オホーツク」は、一部の列車が美唄駅・砂川駅を通過する。

使用車両・編成

2017年3月4日以降の編成
← 旭川
札幌 →
カムイ(789系1000番台)
1 2 3 4 5
(u)
ライラック(789系0番台)
1 2 3 4 5 6
G (指) 自* 自*
  • 全車両禁煙。
  • 「カムイ」の「uシート」全席(進行方向最前列を除く)、「ライラック」の1号車窓側にパソコンやスマートフォンなどを充電できるコンセントを設置。
  • 「ライラック」の指定席について
    • 「サロベツ」「大雪」と接続する列車[注釈 4]は3号車も指定席。
    • このほか、4号車までを指定席とする場合あり。
  • 「ライラック5・38号」を運休し「ライラック旭山動物園号」として運転する場合
    • グリーン席は「記念撮影スペース(通路扱い)」に変更。
    • 3号車を指定席に変更。
座席種別凡例
G=グリーン指定席
u=普通指定席「uシート
指=普通指定席
自=普通自由席
自*=列車により指定席
()=バリアフリー対応設備設置車

「カムイ」「ライラック」ともに札幌運転所に所属する789系特急形電車が使用されているが、前述のように愛称ごとに使用車両(番台)・編成内容が異なる。全列車が禁煙(喫煙ルームなし)。