中部国際空港
Chubu Centrair International Airport
Chubu Centrair International Airport - North Wing - 01.JPG
IATA: NGO - ICAO: RJGG
概要
国・地域 日本の旗 日本
所在地 愛知県常滑市
母都市 名古屋市
種類 商業
運営者 中部国際空港株式会社
運用時間 24時間[1]
開港 2005年2月17日
ターミナル 2
拠点航空会社 ANAウイングス
エアアジア・ジャパン
ジェットスター・ジャパン
敷地面積 471.3 ha
標高 3.7[1] m (12.1 ft)
座標 北緯34度51分30秒 東経136度48分19秒 / 北緯34.85833度 東経136.80528度 / 34.85833; 136.80528座標: 北緯34度51分30秒 東経136度48分19秒 / 北緯34.85833度 東経136.80528度 / 34.85833; 136.80528
公式サイト 中部国際空港 セントレア
地図
空港の位置
空港の位置
NGO/RJGG
空港の位置
空港の位置
NGO/RJGG
空港の位置
滑走路
方向 ILS 長さ×幅 (m) 表面
18/36 III/III b 3,500×60 アスファルト、コンクリート
統計(2019年度)
旅客数 12,257,342人
貨物取扱量 176,722t
発着回数 106,008回
リスト
空港の一覧
テンプレートを表示

地理院地図 Googleマップ 中部国際空港

地図

中部国際空港(ちゅうぶこくさいくうこう、: Chubu Centrair International Airport[2])は、愛知県常滑市にある24時間運用可能[1]国際空港であり、空港法第四条で法定された拠点空港(会社管理空港[3])。愛称は、セントレア[4]

概要

中部国際空港周辺の空中写真。2010年撮影の18枚を合成作成。
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

愛知県名古屋市の中心部から南へ約35km、知多半島の愛知県常滑市の沖合約1.5kmの伊勢湾海上の人工島に位置し、24時間運用可能な長さ3,500mの滑走路を有する、関西国際空港に次ぐ国内第2の海上国際空港として2005年2月17日に開港した。成田国際空港、関西国際空港、東京国際空港とともに国際航空路線に必要な国際拠点空港としてその航空需要を担うことを国の航空政策上位置づけられている[5][6][7]

国際航空運送協会(IATA)より混雑空港として国内の関西国際空港新千歳空港と共にレベル2の指定を受けている[8]IATA空港コードNGO[9]で、開港前に名古屋空港(小牧)で使われていたものを継承している[10]。ちなみに現在名古屋空港で用いられている空港コードはNKMである。 航空業界の格付会社であるスカイトラックス社の空港総合評価調査において、空港施設・空港スタッフなどによるサービス提供レベルが世界最高水準である「5スターエアポート」(THE WORLD'S 5-STAR AIRPORTS)として認定されている(「5スターエアポート」認定空港は、この空港を含め世界に7空港)[11]。 また、2019年3月、スカイトラックスは、世界の空港を格付けする「ザ・ワールズ・ベスト・エアポーツ・オブ・2019」において、2018年の第7位から順位を上げて香港国際空港に次ぐ第6位として選出し、「世界一の地方空港」にも選出した。

建造物の評価では、第1ターミナル(T1)が、そのユニバーサルデザインの実践などが評価され2005年度のグッドデザイン賞(建築・環境デザイン部門 - 建築デザイン)受賞作品[12]となっている。

愛称である「セントレア (Centrair)[4]」 は、英語で「中部地方」を意味する"central"と「空港」を意味する"airport"を組み合わせた造語で、一般公募の中から選ばれた。商標として登録されており(商標登録番号:第4566713号ほか[13])、空港島の住所表記(町名)や空港内の施設名称などに付されている。また、飛行場名標識に必要となる空港の英語名称[2]にも使用されていることから、航空交通管制における当空港の無線交信における呼出名称にも「セントレアタワー」「セントレアアプローチ」のように使用されており、呼出名称に空港設置以前からの地名でない名称を使用している国内唯一の事例である[14]略称として中部空港中部と称されることもあるほか、時刻表や発着案内において都市名と併記する際は名古屋空港(小牧)と明確に区別するため「名古屋(中部)」などと記述される。

利用状況

年間旅客数(国土交通省発表)は、11,523,157人(国内:5,975,299人、国際:5,547,858人(2017年度))、2017年(平成29年)度空港別乗降客数国内順位は、国際+国内:8位、国内:8位、国際:5位[15]愛・地球博(2005年日本国際博覧会)開催に合わせて開港し、開港した2005年度の年間利用客数1,200万人超をピークに、2008年のリーマン・ショックに加え底となった2011年度は900万人を割っていたが、格安航空会社 (LCC)の就航や訪日外国人旅客の増加により回復傾向にある。

2014年度の実績では開港当初の80%水準となる990万人まで回復し、2015年度には2008年度以来7年ぶりに1,000万人を突破した[16]。国際線は34都市 408便/週、国内線は19都市88便/日(最大)、貨物専用便は29便/週が就航している(2019年夏ダイヤ)[17]

中部国際空港 年度別航空旅客数.jpg

歴史

愛知県にある名古屋空港は、21世紀初頭には空港容量が限界に達すると予測されたが、市街地に立地する空港のためさらなる空港拡張が困難であることや、航空機騒音のために空港利用時間の制約があり、国際拠点空港として持つべき機能である「24時間フル運用ができること」という必須要件が実現できないことから、今後さらに増大する航空需要に対応するためには、24時間利用可能な新たな空港の建設が必要と考えられた。

中部国際空港は、21世紀の中部圏などの航空需要に対応するため、第7次空港整備五箇年計画で成田国際空港関西国際空港に続く国際拠点(ハブ)空港として位置づけられた[18]。中部国際空港株式会社および愛知県企業庁が、常滑市沖の伊勢湾の海域の一部を埋め立てて人工島を造成し、空港用地、地域開発用地などを整備した。空港建設事業については、1999年7月に環境影響評価の手続きが完了し、2000年6月の公有水面埋立法に基づく免許が中部国際空港株式会社などに与えられたあと、2000年8月に着工し、2005年2月に開港した[19][20]

年表

計画から開港まで

  • 1985年(昭和60年): 中部空港の建設に向けた調査が開始される[21]
  • 1989年(平成元年)3月: 3県1市首長懇談会開催 「伊勢湾東部の海上」を候補地とすることで合意(候補地として絞り込んだ海上の「伊勢湾東部」・「伊勢湾西部」・「伊勢湾北部」・「三河湾」の4か所から「伊勢湾東部」の常滑沖が選定された[22])。
  • 1991年(平成3年): 第6次空港整備五箇年計画で調査事業となる。
  • 1996年(平成8年)
    • 8月22日: 日本初となる夜間騒音・飛行テストが行われる(1回目は昼間で1995年12月)。
    • 11月26日: 第7次空港整備五箇年計画に大都市圏拠点空港としての整備が記載される。
  • 1997年(平成9年): 政府予算に中部国際空港事業費が盛込まれる。
  • 1998年(平成10年)5月1日: 中部国際空港株式会社設立。
  • 2000年(平成12年)
    • 8月1日: 先に漁業補償が妥結したことを受け[23]、空港島の本格着工が始まる。
    • 8月19日: 中部国際空港起工式[24]
  • 2001年(平成13年): 空港島埋立工事に着工。
  • 2002年(平成14年)1月6日: ターミナルビル着工。
  • 2004年(平成16年)
    • 5月21日: 中部国際空港開港記念5百円銀貨幣発行の発表(財務省[25]
    • 6月24日: 国土交通省航空局飛行検査用航空機が飛行場検査のため初着陸。
    • 10月1日: 大阪航空局中部空港事務所内に中部FSC設置。
    • 10月5日: ターミナルビル竣工。(鉄骨造り・地上4階建て・総床面積219,224.77m2
    • 11月13日: 「第1回セントレア大見学会」が開催。
  • 2005年(平成17年)
    • 1月29日: 名古屋鉄道(名鉄)空港線が開業。空港特急「2000系ミュースカイ」車両導入、知多半島埋立地側の「りんくう常滑駅」も設置される。
    • 1月30日: 知多半島と空港島を結ぶ一般有料自動車道セントレアラインが開通。
    • 2月1日: 特殊切手「中部国際空港開港記念」の発行[26]
    • 2月12日: 訓練のため全日本空輸機が旅客機として初着陸[27]
    • 2月14日:
      • 2005年(平成17年)
      • 2006年(平成18年)
        • 6月1日: エミレーツ航空がドバイ線を開設。
        • 8月1日: 国際線制限エリア内12番ゲート付近にあるビジネスコーナーに無料インターネット用パソコンを4台追加設置。
        • 10月29日: 中国南方航空が深圳線を開設。
        • 10月29日: 中国南方航空が広州線を開設。
        • 12月8日: 中国東方航空が北京線(青島経由)を開設。
      • 2007年(平成19年)
        • 1月10日: ボーイング787の航空機部品輸送専用貨物機「ボーイング747-400LCF(ドリームリフター)」が初飛来[28]
        • 3月25日: 全日空が広州線を開設。
        • 8月10日: 立体駐車場P1のA棟・B棟を新規供用開始。駐車スペースは1,300台分拡張されて約5,800台となり国内空港最大級の規模となる。
        • 11月14日: スカイマークが2008年度を目途に中部国際空港への就航を発表。
      • 2008年(平成20年)
        • 2月25日: ACI(国際空港評議会)監修による顧客サービスに関する国際空港評価「ASQ(Airport Service Quality)」の旅客数規模別(年間500万人-1500万人カテゴリー)にて顧客満足度(CS)3年連続世界NO.1空港に選出される。
        • 10月18日: 空港見学ツアーの参加者が10万人に到達。
      • 2009年(平成21年)
        • 2月12日: 計器着陸装置(ILS)のうち36ILS(南側進入)のカテゴリー(CAT)をIIIBに移行[29]
        • 3月29日: 全日空が広州線と天津線を運休。
        • 9月1日: 「国際ビジネスジェット格納庫」の供用開始[30]
        • 10月28日: 中国東方航空が南京線を開設。
      • 2010年(平成22年)
        • 1月20日: トライアスロン国際大会「アイアンマン70.3セントレア常滑ジャパン」がセントレア開港5周年記念事業イベントとして開催を発表。
        • 2月2日: エティハド航空アブダビ線(北京経由)を開設。
        • 3月28日: 中国国際航空が成都線(上海/浦東経由)を開設。
        • 3月29日: チェジュ航空ソウル/金浦線を開設。
        • 8月13日: ベトナム航空がホーチミン線を開設。
        • 10月31日: 日本航空が東京/成田線(国際線運航のJL53便・8405便)を国内線運航に変更。
      • 2011年(平成23年)
        • 7月1日: アイベックスエアラインズが仙台、大分線を開設、CRJ700型機で当空港初のエプロン歩行搭乗と小型ジェット着陸料割引措置を実施。
        • 7月10日: 愛知県で主翼を生産しているボーイング787(ドリームライナー)が、「里帰り」記念の初飛来。さらに主翼を米国まで輸送しているB747LCF「ドリームリフター(Dreamlifter)」も、ドリームライナーのお披露目に合わせて同時飛来[28]
        • 11月10日: ACI(国際空港評議会)が選ぶ「エクセレントエアポート(Director General's Roll of Excellence)」賞をシンガポール・チャンギ空港などとともに受賞。
      • 2012年(平成24年)
        • 1月23日: 国土交通省中部運輸局および国土交通省北陸信越運輸局が主導し、中部北陸9県関連団体が共同参加する中華圏からの観光客誘致を狙った「昇龍道」プロジェクト共同記者会見を開催[31]。2015年には海外からのインバウンドを推進するために、観光庁が全国で7つの主要観光ルートを選定した際に、中部地方からは伊勢神宮や世界遺産白川郷および飛騨高山を含むこの「昇龍道」プロジェクトが選抜され、国から正式に認定[32]された。
        • 3月23日: チェジュ航空がソウル/仁川線を開設。
        • 8月14日: 開港以来の総来港者数が1億人を突破する。
        • 9月10日: 旅客ターミナルビルおよびアクセスプラザにおいて、無料Wi-Fiサービスを利用できるエリアが大幅に拡大される。新たにターミナルビル1階ウエルカムガーデン・2階到着エリア(国際、国内)・4階スカイタウンで無料Wi-Fiサービスを利用可能となる。
        • 10月1日: 名鉄バスによる中部空港と名古屋市内中心部(錦通り本町経由栄・伏見地区)のホテルを結ぶ直行リムジンバスが3か月間試験運行される。
      • 2013年(平成25年)
        広告として設置された忍者のマネキン
        • 3月31日: ジェットスター・ジャパンが札幌/新千歳、福岡、鹿児島の3路線を相次いで開設。ジェットスタージャパンは成田国際空港、関西国際空港に次ぐ第三のハブ空港として中部国際空港を位置づけている。
        • 4月22日: ポーラーエアカーゴが上海/浦東線、シンシナティ線を開設[33]
        • 5月23日 - 10月30日: 三重県観光キャンペーンの広告の一環として、マネキン人形による伊賀流忍者が出発ロビー各所に設置。
        • 7月17日: ジェットスター・ジャパンが東京/成田線を運休。
        • 8月28日: 全日空が貨物専用機による成田-中部-沖縄/那覇線を開設。
        • 8月31日: 旧 エアアジア・ジャパン(2011-2013)(現・バニラ・エア)が撤退。
        • 12月18日: スターフライヤーが2014年3月30日から中部国際空港へ進出すると発表。福岡線を1日3往復で運航。
      • 2014年(平成26年)
      • 2015年(平成27年)
        • 2月17日: 空港開港10周年を記念した限定グッズの販売やフェア、各種記念行事の開催[40]。オリジナルフレーム切手「中部国際空港開港10周年記念」が愛知県内の郵便局で限定発売開始[41]
        • 2月22日: 中部国際空港開港10周年と愛・地球博開催10周年の合同祝賀イベントが開催された。
        • 3月12日: 空港格付け会社スカイトラックス社が発表した「ワールドベストエアポート2015」で、「世界第7位」の国際空港に選ばれる。この年の日本からのトップ10入りは羽田空港と中部国際空港のみであった。
        • 3月29日: ソラシドエアが沖縄/那覇線を開設。ソラシドエアはこれが名古屋初進出となる。
        • 3月29日: ジェットスター・ジャパンが沖縄/那覇線を開設。
        • 5月17日: 中国南方航空が武漢線を開設。
        • 6月22日: B787シリーズの初号機の機体番号「ZA001号機」が、ボーイング社から寄贈され、中部国際空港に到着[42][43]
        • 6月29日: 春秋航空が新規就航開始。上海/浦東線や合肥線、フフホト線、ハルビン線など中国大陸5路線を7月初旬にかけて順次開設[44]
        • 9月25日: 吉祥航空福州線(上海/浦東経由)を開設。
        • 12月4日: 空港島対岸部の中部臨空都市にイオンモール常滑がオープン。同日より、空港との間を結ぶシャトルバスを運行開始。
        • 12月12日: ジェットスター・ジャパンが中部から初めての国際線となる台北/桃園線を開設。
        • 12月16日: Vエアが日本初の定期便となる台北/桃園線を開設。
      • 2016年(平成28年)
      • 2017年(平成29年)
      • 2018年(平成30年)
        • 9月5日: 台風21号の影響で関西国際空港が一時閉鎖となったことを受け、臨時便の受け入れを開始。
        • 10月12日:B787初号機をテーマとした商業施設「FLIGHT OF DREAMS」が開業。
      • 2019年(令和元年)
      • 2020年(令和2年)
        • 2月17日:中部国際空港開港15周年記念オリジナルフレーム切手の販売開始及び小型記念日付印の押印サービスの提供開始[49]
        • 3月26日:2019新型コロナウイルスに伴い国際線の便数がわずか1便に減便される。[50]
        • 4月1日 - :国際線全便運休。[51]
        • 4月10日 - :LCC全便運休に伴い第2ターミナルを休館。

今後の機能強化計画・構想

新ターミナル整備

セントレア第2ターミナルビル
第2ターミナルビル内部

格安航空会社 (LCC)対応・新ターミナルビル整備

  • 2013年1月、同年が中部国際空港の本格的な格安航空会社元年となることが予想される情勢を鑑み、中部国際空港(株)社長の川上博は「利用者の選択肢が広がり、セントレアの利便性も高まる」と歓迎し、格安航空会社の新規就航に対応するため新ターミナルの建設構想を固めたことが報道された[52]。その後、同年3月29日に公式サイトにて「セントレア南側地区整備事業」と称した計画を正式に公表した[53]。建設予定地は国際線ターミナル南側にある駐車場付近で、国内線と国際線を一体運用が可能なターミナルを建設するとしていたほか、LCFが駐機する付近へのスポット増設や新ターミナル利用者向けの駐車場もあわせて整備するとしていた。また、この設備増設に伴い、既存のターミナルビルを「第1ターミナル」とし、新ターミナルを「第2ターミナル」とする計画であった。なお、「第2ターミナル」は主に格安航空会社向けではあるが、格安航空会社以外の航空会社も使用するものとしていた[54]。コスト削減を徹底する「トヨタ方式」で利便性の高い安価な構造のターミナルとする構想で、ボーディング・ブリッジを使用せずタラップを用いた搭乗・降機となる。同社にはすでに「ターミナル企画チーム」が発足しており、社長の川上は報道機関に対し「関空、成田のあとのターミナルとなるので独自性を出す。ただ関空のいいところは取り入れたい」と説明している[55]。ターミナルが完成すれば、施設使用料の低減が図られることから、航空会社および旅客にとってもメリットが大きいとする論評もなされている[55]。格安航空会社各社は、新ターミナルが完成するまでは既存のターミナルを使用する予定だが、早ければ2013年夏に着工し2014年後半からの運用開始を予定していた。また、この時点で国内線に就航していた格安航空会社は2社ともに当空港を拠点空港のひとつとする方針でもあった。
  • 2016年3月31日、格安航空会社 (LCC)向け新ターミナルを2019年上期の供用開始に向けて、現在の臨時駐車場エリアに建設すると発表があった。2016年度は新ターミナルの整備規模、平面計画などの施設計画に着手した[56]。今後は中部国際空港を拠点として2017年初旬運航予定[57]エアアジア・ジャパン (2014-)など格安航空会社への対応を中心として、航空機を沖止めする際の駐機スポットの増設など、空港施設面からの設備投資を進めた。2017年3月31日に、LCC向けターミナルの2017年5月に着工・2019年9月20日に正式な運用開始が開始された[58]
  • なお、第2ターミナルから第1ターミナル、および中部国際空港駅までのアクセスは徒歩のみであり、約10分程度を要する。また、搭乗降機位置が最遠の場合は、第2ターミナル内の徒歩移動も加わるため、20分近く要する。そのため乗り継ぎ等には注意を要する。

航空ネットワークの拡大

2代目エアアジア・ジャパンの拠点化

エアアジア・グループが2度目の日本進出における本拠地として中部国際空港を選んだことは、セントレアが日本国内の大規模ハブ空港のひとつとしてさらに発展していくうえで、その大きな可能性を引き出す出来事であると地元財界では受け止められている。2015年4月には2代目エアアジアジャパン準備会社により、中部国際空港勤務(それに加え会社の指定する空港)という条件で客室乗務員やグラウンドスタッフなどの各種新規職員採用活動が実施されており、2015年10月以降に入社予定であると発表されている。各種準備を整えたうえで、中部国際空港を拠点として2017年初旬に運航開始予定。路線は札幌/新千歳(2017年初旬)、台北/桃園(2017年春)に就航とし、機材はA320で2機で、2016年末までに6機体制にし、その後は1年に5機ずつ増機し、就航から3年で16機体制を目指す計画。当初は仙台へも就航予定であったが、中止された[57]。今後の路線展開は、国際線と国内線の割合を5.5割:4.5割とし、国際線を重視する。A320の航続距離である片道4時間程度で、エアアジアグループが就航している都市を中心に検討していく。国内線では、北日本や福岡を結ぶ路線、国際線は中国、韓国、フィリピン、グアム、サイパンなどの路線を検討している。2020年までに機材を20機程度とし1日120便超の運航を目指している[59]

しかし、2017年1月30日、期限を定めない就航延期となっていたが[60]、2017年冬ダイヤの開始日である10月29日より、札幌/新千歳線で就航した[46]

2017年10月に、今後は、台北/桃園線を札幌線の就航から4か月後の就航を目指すとともに、国内線(福岡線、沖縄線)の新設も検討中。また、グループのエアアジアXはクアラルンプール線の運航再開を目指している。 また、タイ・エアアジアXのバンコク線、インドネシア・エアアジアXのデンパーサル線や中国、韓国とを結ぶ路線を就航させる考えも示した[61]

2018年3月21日、7月にもグループ会社のエアアジアXにより、クアラルンプール線を再就航させ、また11月にはバンコク線を開設する考えを示し[62]、計画中の台北線については、「国土交通省の承認を待っており、早く就航したい。台北線が就航すれば中部と韓国、中国、フィリピンを結ぶ路線も設ける」とした。このほか、以遠権を使ってホノルルと名古屋を結ぶ路線、東南アジア、米西海岸、欧州と結びたい考えも示した[63]

2018年11月6日、世界経営者会議が行われ、そこでバンコク/ドンムアン線の就航に続き、プーケットやバリ、ハワイ線の開設を視野に入れていると語った。国内では、沖縄、仙台について意欲をみせた[64]

2018年12月、2019年2月より台北線へ1日1便のデイリー運航開始することを発表し、その際札幌線の搭乗率が80%程度であり、今後は路線の拡大ペースを上げて、国内線の拡充や中国、韓国など東アジアへの就航も目指すとした[65]

2019年3月22日、愛知県との包括連携協定の締結式で、仙台、ソウル/仁川、クアラルンプールへの路線を年内に就航する意向を示した。 仙台線は夏前に、ソウル線は冬ダイヤでの就航を目指している。また、クアラルンプール線は8月までに就航する計画とし、エアアジアXでの就航となる[66]。 また、将来的にはインドネシアやフィリピンからの直行便就航も視野に入れるとした[67]

ジェットスター・ジャパンの拠点化

2013年3月より札幌/新千歳、福岡線から就航したジェットスター・ジャパンが、2018年春をめどに中部へ拠点を開設することを2017年5月24日に発表した。これに伴い、新規路線の開設、既存路線の増便など路線網を拡大していき、機材数を現在の21機(2017年5月時点)から28機にし、そのうち3機を中部で夜間駐機させる計画である。また、整備施設を配置することでイレギュラー時における対応も強化する。現在は中部から国内4路線と国際2路線に就航している[68]

拠点化のメリットとして、朝便や夜便、スケジュールの利便性の向上、定時運行率の改善や欠航率の低減、新規路線就航や既存路線増便、チャーター便など柔軟性が拡大する。 また、グループのジェットスター航空(JQ)やジェットスター・アジア(3K)などが就航しやすくなると説明。 今後はLCCターミナルの使用について、検討をしている[69]

3月26日に、3月21日より整備拠点を開設し、運用を始めたと発表。当面は1機を駐機させ、スタッフは約30人。秋ごろまでに3機体制、100人にする。 片岡優社長は「国内、海外から中部に旅客を呼ぶ。新規路線の開設も積極的に進めたい」と話した[70]

二本目滑走路の整備に向けた構想

2007年8月の関西国際空港二期工事限定供用後は、成田国際空港および関西国際空港がそれぞれ滑走路2本となっているのに対し、中部国際空港は滑走路1本であり競争条件として不利であると中部国際空港株式会社や地元財界は考えており[71]、二本目滑走路整備事業の実現を求めている。2015年初頭から、中国からの日本観光ブームも追い風となって、複数の路線を新設および再開した中国東方航空中国南方航空などのほか、春秋航空などの国外格安航空会社 (LCC)の本格進出が始まり、日本の中部北陸9県の自治体、観光関係団体、観光事業者などが協働して国内外への広報活動を行っており、徐々に認知度を高めることに成功している。三重県伊勢神宮や、岐阜県飛騨高山への南北観光ルートをイメージした中部北陸圏広域観光プロジェクト「昇竜道」構想具体化の時期が重なり、この年からヘルシンキ・ヴァンター空港線を増便したフィンエアーなどの欧米線も含めて、中部国際空港から日本に入国する外国人入国者数は増加しており、建設工事着工が延期されている新ターミナルとあわせて、第2滑走路建設の早期建設の必要性を指摘する業界団体は存在する[72][出典無効]

2本目の滑走路を整備する具体的な滑走路延長などの仕様は未定であるが、増設される空港島の造成作業には名古屋港浚渫土を有効活用する案が提起されている。

中部国際空港株式会社の構想によると、埋め立てにより空港島の面積を約200ha拡張したうえで現在の滑走路から300m沖合に3,500mの並行滑走路を1本新設するとしており、事業費は約2,000億円を見込んでいるとされる[73]。また、2007年6月21日に発表された国土交通省交通政策審議会航空分科会の答申 [74]では、「完全24時間化を検討」という間接的な表現ながら、二本目滑走路整備事業の必要性が示された。

中部国際空港は関西国際空港の建設工事実績を参考として建設されたため、関西国際空港と比べると低コストで同規模の空港島・施設を造成することができた。そのため、たとえ2本目の滑走路を造成したとしても、後述の浚渫土の有効活用も考えれば低予算で2期空港島を建設できるとの声もある[誰によって?]。さらにこの構想に関連する話題として、名古屋港には浚渫土の問題が長年にわたり存在する。現在の浚渫土砂処分場であるポートアイランド(名古屋港中央防波堤)はすでに処理量の限界を超えており、処分地が決まらない土砂は現地に山を築いて仮置きをする応急対応がなされているが、その高さは16mにも達しており、新規の処分場の確保が課題となっている。中部国際空港の拡張に利用する案を第一候補として、管轄する地方整備局は諸条件が整うよう進めているとされる[75][76]。この一環として2014年4月14日に、埋立の影響を調査するため常滑港周辺で漁業影響調査が開始される[77]

商業事業の拡大

FLIGHT OF DREAMS

2016年3月31日、ボーイング社から2015年6月22日に寄贈されたボーイング787の飛行試験機「ZA001」号機[78][79]について、同機の屋内展示を核とした、飲食・物販店などを展開する複合商業施設を整備することが公表された[80]。その後詳細の検討がなされ、2016年11月9日、「ボーイング787初号機を中心とした複合商業施設」の施設名称およびコンセプトや展示エリアの詳細と、施設名称の「FLIGHT OF DREAMS」が公表された[81]

この施設は2018年10月12日に開業している。

    • 施設概要
      • 整備主体:中部国際空港
      • 建設予定地:南側立体駐車場近接地
      • 供用開始時期:2018年10月12日
      • 建物概要:建築面積約5,000m2、延床面積:約10,000m2、高さ:約24m、階数:地上3階、構造:鉄骨造

施設(空港島および対岸埋立地)

中部国際空港

空港の設置・運営は政府指定の特殊会社である「中部国際空港株式会社」 (Central Japan International Airport Co., Ltd., CJIAC)が行う。着工に入る前まで、「中部地域の新しい国際空港」の意味を込めて「中部新国際空港」と呼ばれていたこともあった。日本で初めて民間の主導で開発された。国内海上空港の先駆けである関空建設後に問題となった、空港島沈下の問題や建設費の高騰などの教訓を存分に考慮し、後発の強みを全面的に活かして建設された。

埋立地の面積は、5.80km2(南北4.3km、東西1.9km)、うち空港部分4.73km2。残り1.07km2愛知県企業庁が地域開発用地として、空港対岸部の1.30km2とともに造成した「中部臨空都市りんくう常滑駅を含む)」である。

空港対岸部で前島と呼ばれる知多半島側の新規埋立地には、めんたいパークとこなめ(2012年12月開店[82])、会員制倉庫型店のコストコ(2013年8月開店[83])、大規模ショッピングモール「イオンモール常滑」(2015年12月開店。外国人旅行者向けの免税対応が可能[84])などが出店している[85]

空港島の空港隣接地(常滑市セントレア4丁目、5丁目)内に愛知県愛知県国際展示場(展示面積:60,000m2)を2019年秋ごろまでに整備する予定。愛知県は、基本設計費を2016年6月補正予算で計上した[86]

飛行場施設

  • 運用時間 : 24時間 / 利用時間 : 24時間[87]
  • 滑走路 : 1本、長さ:3,500m×幅:60m[88]
  • 方向:真方位N11度W
  • 誘導路 : 延長約10.2km 幅30m
  • エプロン :スポット数87 [89][90]
駐機スポット 現状 整備内容 整備後
1スポット
10スポット - 12スポット
14スポット - 25スポット
71スポット - 74スポット
72Aスポット
74Aスポット
101スポット - 119スポット
201スポット - 206スポット
301スポット - 306スポット
401スポット - 403スポット
405スポット - 408スポット
400Dスポット - 400Fスポット
501スポット - 508スポット
500Aスポット - 500Fスポット
601Wスポット
601Eスポット
N1スポット - N6スポット

※大型機 : B747/B777/A380/A340ほか、中型機 : B767/B787/A330/A350ほか、小型機 : B737/A320/ERJ170/CRJ700ほか。A380については2014年および2016年に定期便で受け入れた実績がある。