あさひし
旭市
Iiokagyokou 2008.jpg
刑部岬から望む飯岡漁港
市庁舎位置
Flag of Asahi, Chiba.svg Emblem of Asahi, Chiba.svg
市旗 市章
2005年10月29日制定
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 千葉県
市町村コード 12215-7
法人番号 6000020122157
面積 130.45km2
総人口 64,302[編集]
推計人口、2019年10月1日)
人口密度 493人/km2
隣接自治体 銚子市匝瑳市香取市
香取郡東庄町
市の木 クロマツ
市の花 アジサイツバキ
旭市役所
市長 明智忠直
所在地 289‐2595
千葉県旭市ニ1920番地
北緯35度43分13.7秒東経140度38分47.6秒
旭市役所
外部リンク 公式ウェブサイト

旭市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

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旭市(あさひし)は、千葉県北東部の海匝地域に位置する基幹産業として近郊農業が盛んであり、千葉県内第1位・全国第5位の農業産出額である[1][2]

概要

九十九里浜の最北端に面しており、夏季には海水浴客で賑わう。

豊かな自然を生かし、農業水産業が発展、首都圏の台所として機能している。一方、千葉県東部から茨城県南東部の約100万人をカバーする、全国トップクラスの総合病院国保旭中央病院を有するなど、医療の街としての側面をもつ。

江戸時代には江戸幕府天領であった干潟八万石を始め、九十九里浜屏風ヶ浦刑部岬など全国有数の景勝地を有する。刑部岬は日本の朝日百選、日本の夕陽百選日本夜景遺産、日本の夜景百選、関東の富士見百景に選定されており、九十九里浜全景や飯岡漁港の漁港町を見渡せる絶景スポットとなっている。古くからの保養地・療養地であり、遮るものもなく雄大な海岸線はかつて数々の文人墨客が訪れ、「文豪の地」として親しまれた。海岸線沿いは歌碑、詩碑が多く立つ。

九十九里海岸沿いの九十九里ビーチライン(千葉県道30号飯岡一宮線)に沿って、矢指ヶ浦温泉旭九十九里温泉、八福温泉、飯岡温泉など多くの源泉が湧出している。

地理

千葉県北東部に位置し、県庁所在地である千葉市から約50キロメートルの距離である。東京都都心から80 - 90キロメートル圏内である。

九十九里平野の北端に位置し、南部は九十九里浜太平洋に面し、北部に下総台地が広がる。市の中央部を東西に総武本線国道126号が通る。

1年の平均気温は15℃前後と温暖で、冬は暖かく、夏は涼しい。

千葉県立旭農業高等学校の所在する千葉県旭市ロ1番地(郵便番号:289-2516)は、日本一短い地名の一つである。

隣接する自治体

歴史

古代、現在の旭市周辺には椿海と呼ばれるが広がっていた。江戸時代になり、椿海を干拓するため、新川を掘削して湖底を干潟とした。

幕末には、農村指導の先駆者・大原幽学が長部村を訪れ、農村を再興させた。同じく幕末に、国学者の宮負定賢・宮負定雄父子も村の和合や農業改良に努めた。一方、九十九里沖の豊かな漁場を求めて関西の漁民がやって来るようになり、飯岡助五郎は、イワシ漁を中心とした漁業の発展に尽力した。

明治に入り、政府の「畑作奨励策」の下、鎌数村の金谷総蔵が落花生栽培を普及させ、総武鉄道が開通して大量輸送が可能になると、落花生の加工工場が数多く造られた。また、昭和初期からスイカ、カボチャ、サツマイモ(甘藷)などの生産が盛んになり、特に甘藷栽培は穴澤松五郎の功績で飛躍的に発展した[3]

年表

旭市の由来

「旭」という市名(最初は町名)は、一説には「旭将軍」と呼ばれた木曾義仲の末裔とされ、この地で没した木曾義昌を詠んだ「信濃より いつる旭をしたひきて 東の国にあととどめけむ」から採られたとされる。

この歌は、弘化元年(1844年木曾氏末裔を称する芦原検校(木曾義長)が、東漸寺において営んだ「木曾義昌公250回忌」において京都国学者野々口隆正が詠んだ追悼歌で、この時に寄せられた追悼歌400首を収めたのが、市の指定文化財ともなっている「慕香和歌集」である。

行政区域変遷

  • 変遷の年表
  • 変遷表

人口

平成27年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、3.58%減の66,586人であり、増減率は千葉県下54市町村中31位、60行政区域中37位。

Demography12215.svg
旭市と全国の年齢別人口分布(2005年) 旭市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 旭市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

旭市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


行政

市長

  • 市長:明智忠直(あけち ただなお、2009年7月31日就任、3期目)
  • 歴代市長
    • 初代:伊藤忠良(いとう ただよし、2005年7月31日 - 2009年7月30日)(※旧旭市長も任務していた)

役所

  • 市役所(本庁):〒289-2595 旭市ニ1920
  • 支所:旧旭市役所を旭市役所本庁とし、他3町の庁舎は支所となっている。支所のデータは以下の通り。
    • 海上支所(旧海上町役場):〒289-2604 旭市高生1
    • 飯岡支所(旧飯岡町役場):〒289-2713 旭市萩園1800
    • 干潟支所(旧干潟町役場):〒289-0592 旭市南堀之内10
旭警察署
旭警察署
旭市消防本部
旭市消防本部

警察・消防

  • 旭警察署(旭市全域を管轄)
  • 旭市消防本部
    • 旭市消防署(消防本部内)
      • 旭市イ2953-1
    • 海上分署
      • 旭市高生1
    • 飯岡分署
      • 旭市萩園1800
    • 干潟分署
      • 旭市南堀之内17

国の機関

県の機関

  • 千葉県海匝合同庁舎
    • 海匝地域振興事務所
    • 千葉県旭県税事務所
    • 千葉県教育庁北総教育事務所海匝分室

立法

県政

国政

経済

農畜水産業

農業は基幹産業としての役割を担っており、農業産出額は千葉県内1位(全国5位)で、特に野菜畜産は県内1位、は県内2位となっている。

農業協同組合

※かつて存在した農業団体

  • ベジポート有限責任事業組合 - ニチレイフーズと農業法人のテンアップファームが共同で設立。「日本農業の再生への貢献」という理念の下、農業が抱える後継者不足や過疎化、上昇する生産コストと販売価格のアンバランスなどを解消すべく、6次産業事業を進めるも、2016年3月末で撤退[6]

ふるさと産品・特産品

旭市が指定しているふるさと産品・特産品[7]

  • 肉・卵・乳製品 - 安定した品質の食肉を首都圏全域に出荷する。アイスクリームなど、地域の産物を使った新たな畜産加工品も誕生している。
  • 丸干しイワシ - 江戸時代から引き継がれる地場産業であり、生産量は日本一。健康食品として注目されている。
  • シラウオ - 飯岡漁港に水揚げされたシラウオを塩で炊き上げ、天日干しした特産品。
  • マッシュルーム - 全国第1位の産出額(平成18年)を記録するマッシュルームの産地。
  • タカミメロン - 飯岡貴味メロン(いいおかたかみめろん)のブランドをもつ。6月上旬から7月下旬まで出荷される。糖度は16度以上。
  • ナシ - 直売所も多数ある。
  • イチゴ - 市内に観光農園が点在している。
  • トマト - 味彩トマト(あじさいとまと)のブランドをもつ。生産額は全国有数である。
  • キュウリ - 千葉県内第1位の出荷量で旭市を代表する野菜のひとつ。

野菜指定産地

農林水産省による野菜生産出荷安定法および本法に基づき旭市が指定された野菜[8]

  • キャベツ - 春キャベツと冬キャベツが指定されている。
  • キュウリ - 春冬キュウリが指定されている。
  • ダイコン - 春ダイコン・秋冬ダイコンが指定されている。
  • トマト - 夏秋トマト・冬春トマトが指定されている。
  • ネギ - 春ネギ・秋冬ネギが指定されている。
  • レタス - 冬レタスが指定されている。

漁港

飯岡漁港(第1種漁港)
第1種漁港

工業

商業

旭サンモールショッピングセンター

千葉県内の太平洋沿い地域(海匝地域、山武地域、長生地域、夷隅地域)では茂原市銚子市に次ぐ第3の商業都市であり、旭商圏を形成する商業中心都市・準商業中心都市であったが、隣接する自治体にロードサイド店舗が多く出店したことにより商圏が分散し縮小傾向にある[9]

  • 旭市商工会館
ショッピングセンター
スーパーマーケット
ホームセンター

本社・本店を置く企業

千葉県食肉公社 - 関東有数の規模である食肉センター

姉妹都市・提携都市

日本国内

地域

地区

住所表記
  • 旭地区は変更無し。
  • 海上地区、飯岡地区、干潟地区は旭市の後に大字名が付く。
    • 例1:海上郡海上町大字高生→旭市高生
    • 例2:海上郡飯岡町大字萩園→旭市萩園
    • 例3:香取郡干潟町大字萬歳→旭市萬歳

教育

専修学校
千葉県立旭農業高等学校
千葉県立旭農業高等学校
千葉県立東総工業高等学校
千葉県立東総工業高等学校

高等学校

中学校

小学校

施設

総合病院国保旭中央病院(旧本館)
総合病院国保旭中央病院(旧本館)
千葉県立東部図書館
千葉県立東部図書館
千葉県総合スポーツセンター東総運動場
千葉県総合スポーツセンター東総運動場

医療機関

郵便局

博物館

  • 大原幽学記念館

千葉県の施設

旭市の施設 

  • 飯岡体育館・飯岡野球場・飯岡庭球場
  • 海上体育館
  • 海上野球場・庭球場
  • 干潟さくら台野球場・庭球場
  • あさひパークゴルフ場
  • 旭スポーツの森公園
  • 飯岡刑部岬展望館〜光と風〜
  • 海上コミュニティ運動公園
  • 旭市海上キャンプ場
  • 滝のさと自然公園
  • 文化の杜公園

災害対策

災害発生時の避難場所・避難施設が整備されている。詳細は災害時の避難場所(旭市役所ホームページ)を参照。

その他

市外局番は市内全域「0479」。ただし、合併当初は市内局番が「6X」の地域(旧・旭市と旧・干潟町)は「八日市場MA」、市内局番が「5X」の地域(旧・海上町と旧・飯岡町)は「銚子MA」であり、市内でMAをまたがる区域の通話は市外局番からかける必要があったが、2009年11月1日より市内全域が八日市場MAに統合されて問題が解消した。

交通

鉄道路線

旭駅(JR東日本)
旭駅(JR東日本)
飯岡駅(JR東日本)
飯岡駅(JR東日本)

中心となる駅:旭駅

東日本旅客鉄道(JR東日本)

バス路線

高速バス

路線バス

道路

飯岡九十九里自転車道線
飯岡九十九里自転車道線
季楽里あさひ(道の駅)
季楽里あさひ(道の駅)
一般国道
主要地方道
都道府県道
自転車道
広域農道
道の駅

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

名所・旧跡

史跡

社寺

観光スポット

景勝地

海水浴場

  • 矢指ヶ浦海水浴場
  • 飯岡海水浴場 - 海水浴場の横ではサーフィン釣りが楽しめる。

温泉

祭事・催事

  • 太田のエンヤーホー - 八坂神社の祇園祭で演じられる民俗芸能
  • 水神社永代大御神楽(千葉県指定無形民俗文化財)
  • 飯岡しおさいマラソン大会 - 2月の第一日曜日に開催
  • 飯岡海浜花火大会 - 7月最終土曜日に開催
  • いいおかYOU・遊フェスティバル - 7月最終土曜日,日曜日に開催
  • 旭市七夕まつり - 8月6日8月7日に開催

文化財

国・県指定文化財一覧[14]

番号 指定・登録 類別 名称 所在地 所有者または管理者 指定年月日 備考
1 国指定 重要文化財(歴史資料) 大原幽学関係資料 旭市長部345-2 旭市 平成3年6月21日 一括
2 記念物(史跡) 大原幽学遺跡旧宅墓および宅地耕地地割 旭市長部339他 旭市他 昭和27年10月11日
3 県指定 有形文化財(建造物) 玉崎神社本殿 旭市飯岡2126 玉崎神社 昭和48年3月2日 1棟
4 有形文化財(建造物) 旧林家住宅 旭市長部339-1 旭市 昭和54年3月2日 1棟
5 有形文化財(建造物) 玉崎神社拝殿 旭市飯岡2126 玉崎神社 平成17年3月29日 1棟
6 有形文化財(絵画) 絹本著色釈迦涅槃図 旭市琴田3521 海宝寺 平成11年3月30日 1幅
7 有形文化財(彫刻) 木造伝聖観音立像 旭市溝原715 東栄寺 昭和41年5月20日 1躯
8 有形文化財(彫刻) 木造阿弥陀如来立像 旭市蛇園612 還来寺 平成12年2月25日 1躯
9 有形文化財(工芸品) 古瀬戸狛犬 旭市飯岡2126 玉崎神社 平成2年3月16日 1対
10 無形民俗文化財 水神社永代大御神楽 水神社 昭和29年3月31日
11 無形民俗文化財 鎌数の神楽 鎌数伊勢大神宮 鎌数伊勢大神宮神楽保存会 昭和40年4月27日
12 無形民俗文化財 倉橋の弥勒三番叟 旭市倉橋 倉橋弥勒三番叟保存会 昭和42年3月7日
13 無形民俗文化財 熊野神社の神楽 熊野神社 鎌数伊勢大神宮神楽保存会 昭和55年2月22日
14 無形民俗文化財 太田のエンヤーホー 旭市ニ 太田八坂神社氏子会 平成20年3月18日
15 記念物(史跡) 御前鬼塚古墳 旭市鏑木3368他 正賢寺 昭和50年3月28日
16 記念物(天然記念物) 龍福寺の森 旭市岩井120-1他 龍福寺・旭市 昭和54年3月2日

有名人

出身有名人

財界
  • 茂木啓三郎(元キッコーマン社長、旭市名誉市民):東京商科大(現在の一橋大学)を卒業し、当時の野田醤油(現在のキッコーマン)に入社。手腕が認められ、茂木家に婿入り。キッコーマン中興の祖と呼ばれる。勲二等瑞宝章が授与された。
政界
医療
  • 諸橋芳夫(元旭中央病院長、旭市名誉市民):東京帝国大学(現在の東京大学医学部を卒業し、1952年旭中央病院初代院長に就任。(社)全国自治体病院協議会会長、(社)日本病院会会長を歴任。勲一等瑞宝章が授与された。
作家
画家
工芸家
  • 濤川惣助(七宝家):下総国鶴巻村(現・千葉県旭市)出身。東京を中心にして活躍、無線七宝による絵画的表現を特色とし、京都で活躍した並河靖之と共に二人のナミカワと並び評された。
デザイナー
漫画家
プロ野球
プロ野球以外のスポーツ
芸能

ゆかりの有名人

旭市を舞台・ロケ地とした作品

脚注

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  1. ^ 平成29年市町村別農業産出額(推計):農林水産省”. www.maff.go.jp. 2019年6月13日閲覧。
  2. ^ a b “新「旭市」がスタート 人口7万、世帯数2万 新市長選 24日告示、31日投開票 行事、手続き目白押し 農業生産額は県内1位に”. 千葉日報 (千葉日報社): pp. 朝刊 16. (2005年7月2日) 
  3. ^ 旭市市勢要覧2013より
  4. ^ 旭市ホームページより
  5. ^ 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 12 千葉県』、角川書店、1984年 ISBN 4040011201 より
  6. ^ 日経ビジネスオンラインより
  7. ^ ふるさと産品・特産品:旭市”. www.city.asahi.lg.jp. 2019年6月12日閲覧。
  8. ^ 野菜生産出荷安定法:農林水産省”. www.maff.go.jp. 2019年6月12日閲覧。
  9. ^ 千葉県. “平成30年度消費者購買動向調査(千葉県の商圏)” (日本語). 千葉県. 2019年6月3日閲覧。
  10. ^ “農村指導者・幽学ゆかりの旧林家住宅、きょう復元式”. 毎日新聞 (毎日新聞社): pp. 朝刊 25. (1988年11月17日) 
  11. ^ “江戸期の農村改革者―幽学のモデル農家復元 干潟できょうテープカット”. 読売新聞 (読売新聞社): pp. 朝刊 25. (1988年11月17日) 
  12. ^ “幽学しのぶ公園完成 干潟町史跡周辺約4ヘクタール”. 読売新聞 (読売新聞社): pp. 朝刊 25. (1990年5月11日) 
  13. ^ あさひ探訪 蛇園出清水地区の自然:旭市”. www.city.asahi.lg.jp. 2019年6月3日閲覧。
  14. ^ 千葉県. “旭市の国・県指定文化財” (日本語). 千葉県. 2019年6月12日閲覧。

関連項目

外部リンク

行政
観光