よこはまし
横浜市
Japan Yokohama.png
横浜市旗 横浜市徽章
横浜市旗 横浜市章
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 神奈川県
市町村コード 14100-3
法人番号 3000020141003 ウィキデータを編集
面積 437.56km2
総人口 3,749,162[編集]
推計人口、2020年2月1日)
人口密度 8,568人/km2
隣接自治体
市の木 イチョウケヤキサザンカ
サンゴジュシイツバキ
市の花 バラ
市の歌 横浜市歌
横浜市役所
市長 林文子
所在地 231-0017
神奈川県横浜市中区港町1丁目1番地
北緯35度26分38.3秒東経139度38分17.7秒座標: 北緯35度26分38.3秒 東経139度38分17.7秒
横浜市役所
市庁舎位置
外部リンク 横浜市

横浜市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

横浜市行政区画図

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横浜市(よこはまし)は、神奈川県東部に位置する。神奈川県の県庁所在地で、政令指定都市である。

現在の総人口は日本市町村では最も多く、約375万人。神奈川県内の市町村では面積が最も広い。市域の過半は旧武蔵国で、南西部は旧相模国鎌倉郡戸塚区泉区栄区瀬谷区[1]の全域と港南区の一部)。

六大都市の1つ[2]にして、現代の横浜市は首都圏に属している。日本を代表する港湾都市であり、横浜港東京港名古屋港大阪港神戸港と共に貿易の一大拠点である[3]

特徴

異文化交流

幕末開港された横浜港を擁する港湾都市であり、外国資本が積極的に当地に進出(詳しくは後述)。そのため近代日本において有数の外資獲得力を誇った。関東大震災後は政府による積極的な振興政策により、京浜工業地帯の中核都市となった。他国との交流で形成された横浜中華街横浜赤レンガ倉庫などは観光地にもなっている。横須賀市にあるアメリカ軍基地の影響を受けたどぶ坂通りにも近い。外国資本の進出とともに港湾には外国の船舶が多数停泊し始め、豪華客船も寄港するようになった。1980年代からは自然環境に配慮しつつ横浜みなとみらい21のような先進的な街作りも行われ、景観の良さからドラマロケ地に選ばれることも多くなっている。結果として、現代では首都圏的な先進性の中にも自然環境と異国情緒が残る、「オシャレで海が近い街」といったイメージを持たれている。[4][5]

居住区としての人気

1980年代から住む街として人気があり、2010年代後半からは特に人気が加熱している。東京都と比較して自然環境と異国情緒に溢れており物件も安い事から、生活のゆとりがある上に東京都への交通アクセスも便利であることから居住区としては常に人気上位にあり[6][7]2018年から2019年に掛けて複数のアンケートで住みたい街の第1位に輝いている(生活ガイド.com,SUUMO,LIFULL等によるアンケート調査)[8][9][10][11][12][13][14]。また、アンケート票数では2位と大差を付けている。横浜市は様々なレジャーに恵まれた日本有数の観光地であるだけでなく、商工業の拠点にして、同時に東京の衛星都市ベッドタウンとしての性格も持つ[15]

概要

横浜市は東京都心から南南西に約30kmから40km圏内にある、東京湾に面した神奈川県で最大の都市である。横浜市政の中心地は関内地区(中区関内駅周辺)で、横浜市域の中央駅は横浜駅西区[注釈 2]、横浜市の経済活動の中心地は横浜駅周辺地域であり、高島屋そごうといった百貨店や専門店・地下街が広がっている。。経済活動の中心地である横浜駅周辺地域は、横浜市政の中心地である関内地区から北北西に約3kmの所にあり、両地域間は事実上分断されており、横浜市政は両地区の中間に位置する横浜みなとみらい21地区(桜木町駅周辺)の開発を進めて、横浜都心の一体的発展を進めている。また、横浜都心臨海部(インナーハーバー[16])に位置する東神奈川臨海部周辺(東神奈川駅周辺および山内ふ頭周辺)地区[17]、横浜駅周辺地区、みなとみらい地区、関内、関外地区、山下ふ頭周辺地区では長期的な都市の再生計画が進行中で、これらの五地区を連節バスLRT(次世代型路面電車システム)で結ぶ案も検討されている[18][19]

横浜市営地下鉄路線図

横浜市域は比較的広大であり、横浜市政が指定する都心(ツインコア)は、横浜都心(関内・関外地区、横浜みなとみらい21 (MM21) 地区、横浜駅周辺地区[20][21]、と新横浜都心(城郷地区(小机駅周辺地区)、羽沢地区羽沢横浜国大駅周辺地区)、新羽地区(新羽北新横浜駅周辺地区)、新横浜地区(新横浜駅周辺地区))[22]である。また、主要な生活拠点(旧:副都心)としては、鶴見駅周辺、港北NT(港北ニュータウン)センター二俣川鶴ヶ峰駅周辺、戸塚駅周辺、上大岡駅周辺が指定されている[23][24]。港北NTセンターを除く各地区は、JR東海道線横浜線京急本線相鉄本線の鉄道駅を中心として古くから発展してきた街である。港北NTセンターは、1965年に策定された横浜市六大事業の一つとして、当時の港北区(現在の中心は都筑区)に計画的に開発された街である。都心(ツインコア)と各主要な生活拠点(旧:副都心)間は、横浜市営地下鉄ブルーラインおよびグリーンライン(横浜環状鉄道)[25]横浜環状道路を中核とした自動車専用道路によって[26]、計画的に結ばれる予定となっている。そのほかの郊外区は首都圏への人口集中によるスプロール化した市街地が散在しており、都市基盤整備が推進されている。多摩田園都市をはじめとした市内北西部は、東京都心のベッドタウンとして開発されたため、鉄道網も東京からの放射線が軸となり、東京都心への通勤通学するいわゆる横浜都民が多い(詳細は後述)。

横浜市域は、南に接する鎌倉鎌倉幕府が置かれた鎌倉時代から本格的に開発され始めた。江戸時代には江戸幕府が置かれた江戸に近いため、幕府直轄地(天領)や旗本知行地が大部分を占め、藩は小規模な六浦藩金沢区)のみが置かれた。また、大きな港を持たない鎌倉幕府の海の玄関口として六浦湊(金沢区六浦)が、江戸湾(東京湾)内海交通の要衝として神奈川湊(神奈川宿、神奈川区神奈川)が、早くから栄えた。江戸時代末期には、神奈川沖、小柴(旧、六浦湊外周部)で締結された日米修好通商条約により、「神奈川」を開港場にすることが定められた。実際には神奈川湊の対岸にある横浜村[注釈 3](現在の中区関内地区)に新たに港湾施設が建設され、短期間に国際港の体裁を整えた。安政6年6月2日1859年7月1日)に開かれた横浜港は「金港」とも呼ばれ、生糸貿易港、商業港、旅客港として、また工業港として急速に発展。横浜を日本の代表的な国際港湾都市へと発展させる礎となった。

1889年4月1日市制が施行され、横浜市となった[注釈 4]。市域の面積は、市制施行時には横浜港周辺の5.4 km² にすぎなかったが、6次にわたる拡張と埋立てにより437.38 km² (2006年)となっている。1927年の区制施行で市域は5区に分けられ、周辺町村の合併と区域の再編を経て、行政区の数は18区となっている。市制施行時の横浜市の人口は約12万人だったが、その後は東京都市圏の拡大とともに第二次世界大戦中の一時期を除いて増加の一途をたどり、現在では約370万人となった。これは日本の市では最も多く人口集中地区人口も東京23区(東京特別区)に次ぐ。ただし人口密度は大阪市、川崎市などのほうが高い。1956年には政令指定都市[29]1988年には業務核都市[30]2011年には環境未来都市と国際戦略総合特区に指定され[31]2012年には横浜駅周辺地区などが特定都市再生緊急整備地域[32]に指定された。

地理

横浜市のランドサット画像

市域は神奈川県の東部にあたり、東経139度43分31秒(鶴見区扇島)から139度27分52秒(瀬谷区目黒町)、北緯35度35分33秒(青葉区美しが丘西)から35度18分44秒(金沢区六浦南)に位置する[33]。東は東京湾に面し、北は川崎市、西は大和市藤沢市東京都町田市、南は鎌倉市逗子市横須賀市に接する。市域の面積は神奈川県の約18%を占め、県内の市町村で最も広い。

地形

横浜市域の地形は、丘陵地台地段丘低地埋立地に分けられる。

面積の多くを丘陵地が占めている。丘陵地は、市域中央部よりやや西よりに分布し、市域を南北に縦断する。この丘陵地は保土ケ谷区旭区などを流れる帷子川付近を境に、北側と南側で性質を異にする。北側の丘陵地は、多摩丘陵の南端に位置し、標高は60mから100mで北に向かって高くなっている。南側の丘陵地は、三浦半島に続く三浦丘陵の北端部を占め、標高は80mから160mで南に向かって高くなっている。南側の丘陵地の方が起伏も激しく、標高も高い。鎌倉市に山頂部を置く大平山をはじめとする通称「鎌倉アルプス」に続く峠部分が市内最高点(栄区上郷町、標高159.4m)であり、市内最高峰の大丸山金沢区釜利谷町、標高156.8m)や円海山磯子区峰町、標高153.3m)もこの南側の丘陵地に位置する。一方、北側の丘陵は最高峰が高尾山(緑区、100m)と然程高い山はない。もっとも、平均標高は高く、旭区が市内で最も高い。

台地・段丘は、丘陵地の東西にある。東側の台地は鶴見区の地名を取って下末吉台地と呼ばれ、標高は40mから60mで鶴見川付近まで続く。瀬谷区泉区戸塚区など西側の台地は、相模野台地の東端に当たり、標高は30mから70mで南に向かって低くなっている。本牧付近で台地が海に突き出し、その南側は根岸湾と呼ばれる。横浜駅周辺も幕末まで袖ヶ浦と呼ばれる入り江だった。

低地には、丘陵地や台地を刻む河川の谷底低地と沿岸部の海岸低地とがある。谷底低地は鶴見川に沿って広がり、平坦な三角州性低地を形成する。また、海岸部には埋立地が造成され、海岸線はほとんどが人工化されている。金沢区の小さな入り江平潟湾は、鎌倉幕府が江戸湾側の海の玄関口とした天然の良港であった。としては金沢区の野島扇島八景島人工島)があり、野島海岸が横浜で唯一の自然海浜となった。

河川
鶴見川鳥山川、早渕川、砂田川
帷子川、今井川、中堀川
境川柏尾川いたち川、宇田川、和泉川
大岡川堀割川中村川
入江川、侍従川、富岡川、大川、滝の川
南部の
横浜の平年気温(月ごとの値)
横浜の平年降水量(月ごとの値)

本州のほぼ中央、太平洋岸に位置し、ケッペンの気候区分では温帯温暖湿潤気候に属する。気温の年較差は大きく、四季は明瞭。1日の寒暖の差は小さく、1年を通じて穏やかな気候である。横浜では、梅雨時と秋雨台風の時期に降水量が多い。夏は名古屋以西の都市と比べると暑さが穏やかで、冬は晴れる日が多く、積雪は南岸低気圧によるもので年1-3回程度だが、積もるときには比較的まとまる(10cm以上)ことが多い。 一方、西部に位置する緑区の長津田地域や旭区の二俣川地域などは30cm以上の積雪となる事も少なくない。 横浜の平均気温はヒートアイランド現象により年々上昇傾向にあり、その傾向は特に冬の最低気温に顕著に現れる。 近年では氷点下まで冷え込むことも稀となっており、冬日は年に数日程度である。 一方で旭区瀬谷区など横浜市西部は緑被率が高く、内陸部に位置することから市中心部と比較して気温は低い。特に冬季の最低気温では横浜気象台より5度程度低く、氷点下5度以下を記録することも多い。 中心部と比較して積雪も多い。 夏季は、鶴見区や港北区など北東部ほど平均気温が高くなる一方、緑地のまとまって存在する西部の旭区・緑区や、南部の栄区・港南区などの平均気温は低くなり、最大で2度程度の差が開く事もある。

横浜の年平均降水量は1688.6mmで、月平均降水量の最高は9月の233.8mm、最低は12月の54.8mm。年平均気温は15.8°Cで、月平均気温の最高は8月の26.7°C、最低は1月の5.9°C。年平均相対湿度は67%で、月平均相対湿度の最高は6、7月の78%、最低は1月の53%。年平均風速は3.5m/sで、最大は3月の3.9 m/s、最小は7、8月の3.2 m/s。6月から8月にかけて南西風が卓越する他は、北風が卓越する。年平均の合計日照時間は1964.4時間で、最多は8月の206.3時間、最少は9月の130.7時間。大気現象の年平均日数は、が9.7日、が8.0日、が12.6日となっている[34]

横浜地方気象台の観測史上、最高気温は2013年8月11日および2016年8月9日の37.4°C、最低気温は1927年1月24日の−8.2°C。同じく、日降水量が最も多かったのは1958年9月26日の287.2mm、年降水量が最も多かったのは1941年の2535.2mm[35]

横浜の初雪の平年値は1月7日で、初霜は12月10日、初氷は12月12日[36]ソメイヨシノ)の開花日の平年値は3月26日で、満開日は4月3日となっている[37]

横浜市(横浜地方気象台)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C (°F) 20.8
(69.4)
24.8
(76.6)
24.5
(76.1)
28.7
(83.7)
31.1
(88)
35.5
(95.9)
37.2
(99)
37.4
(99.3)
36.2
(97.2)
32.4
(90.3)
26.2
(79.2)
23.7
(74.7)
37.4
(99.3)
平均最高気温 °C (°F) 9.9
(49.8)
10.3
(50.5)
13.2
(55.8)
18.5
(65.3)
22.4
(72.3)
24.9
(76.8)
28.7
(83.7)
30.6
(87.1)
26.7
(80.1)
21.5
(70.7)
16.7
(62.1)
12.4
(54.3)
19.7
(67.5)
日平均気温 °C (°F) 5.9
(42.6)
6.2
(43.2)
9.1
(48.4)
14.2
(57.6)
18.3
(64.9)
21.3
(70.3)
25.0
(77)
26.7
(80.1)
23.3
(73.9)
18.0
(64.4)
13.0
(55.4)
8.5
(47.3)
15.8
(60.4)
平均最低気温 °C (°F) 2.3
(36.1)
2.6
(36.7)
5.3
(41.5)
10.4
(50.7)
15.0
(59)
18.6
(65.5)
22.4
(72.3)
24.0
(75.2)
20.6
(69.1)
15.0
(59)
9.6
(49.3)
4.9
(40.8)
12.5
(54.5)
最低気温記録 °C (°F) −8.2
(17.2)
−6.8
(19.8)
−4.6
(23.7)
−0.5
(31.1)
3.6
(38.5)
9.2
(48.6)
13.3
(55.9)
15.5
(59.9)
11.2
(52.2)
2.2
(36)
−2.4
(27.7)
−5.6
(21.9)
−8.2
(17.2)
降水量 mm (inch) 58.9
(2.319)
67.5
(2.657)
140.7
(5.539)
144.1
(5.673)
152.2
(5.992)
190.4
(7.496)
168.9
(6.65)
165.0
(6.496)
233.8
(9.205)
205.5
(8.091)
107.0
(4.213)
54.8
(2.157)
1,688.6
(66.48)
降雪量 cm (inch) 5
(2)
6
(2.4)
1
(0.4)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
13
(5.1)
平均降水日数 (≥ 0.5 mm) 6.0 6.7 11.8 11.1 11.5 13.6 11.7 8.7 12.7 11.5 8.3 5.5 119.1
平均降雪日数 (≥ 0 cm) 3.0 3.8 2.1 0.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6 9.7
湿度 53 54 60 65 70 78 78 76 76 71 64 56 67
平均月間日照時間 186.4 164.0 159.5 175.2 177.1 131.7 162.9 206.3 130.7 141.0 149.3 180.4 1,964.4
出典: 気象庁 (平均値:1981年-2010年、極値:1896年-現在)[38][39]

参考文献