世界最大級の路面電車網であるウィーン市電

路面電車(ろめんでんしゃ)は、主に道路上に敷設された軌道併用軌道)を用いる「路面鉄道」(: Tram、Tramway、Streetcar、: Straßenbahn)を走行する電車である。類似のシステムにライト・レール・トランジットトラムトレインゴムタイヤトラムなども存在する。

概要

延長距離250 kmで世界最大のメルボルンの路面電車

路面鉄道とは主に都市内およびその近郊の道路上に敷設された鉄道で、比較的短距離の旅客輸送手段として利用される。道路上の安全地帯歩道から車両に乗降する、停留場の間隔が短いなどの特徴がある交通機関である。

普通鉄道と異なり、軌道は道路上に敷設される。専用軌道(日本の軌道法では新設軌道と呼称)を有する路線もあるほか、市街地では一部地下や高架で道路交通との分離を図った路線もある。

世界では約50か国の約400都市に存在し、ドイツロシアで特に発達している。欧米諸国では終端ループ線が用いられ、片ドア片運転台式の車両で運行している都市が多い。バリアフリーの観点から20世紀末以降は路面から乗降できることが再評価され、欧州中国を中心に整備や延長、新都市での開業が積極的に行われている。また欧州では公共交通機関として都市中心部の歩行者空間に乗り入れる形態も多い。

近代型の路面電車