かごしまし
鹿児島市
Sengannen garden.JPG
仙巌園から望む桜島
Flag of Kagoshima, Kagoshima.svg Symbol of Kagoshima, Kagoshima.svg
鹿児島市旗 鹿児島市章
日本の旗 日本
地方 九州地方
都道府県 鹿児島県
市町村コード 46201-2
法人番号 1000020462012 ウィキデータを編集
面積 547.58km2
総人口 593,474[編集]
推計人口、2020年4月1日)
人口密度 1,084人/km2
隣接自治体
市の木 クスノキ
1968年11月1日制定)
市の花 キョウチクトウ
(1968年11月1日制定)
鹿児島市役所
市長 森博幸
所在地

892-8677
鹿児島県鹿児島市山下町11番1号
北緯31度35分48.5秒東経130度33分25.7秒座標: 北緯31度35分48.5秒 東経130度33分25.7秒
Kagoshima City Hall 1.jpg


市庁舎位置
外部リンク 鹿児島市

鹿児島市位置図

― 市 / ― 町・村

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鹿児島市(かごしまし)は、鹿児島県の中部に位置する。鹿児島県の県庁所在地で、中核市に指定されている。

鹿児島湾西岸の市街地から桜島を望む景観イタリアナポリからヴェズーヴィオ火山を望む風景に似ていることから、『東洋のナポリ』と称される[3][4]

概要

鹿児島県中西部に位置する宮崎県・鹿児島県を範囲とする南九州地域の拠点都市で、政治経済文化交通の中心地[5][6][7][8]。古くから薩摩藩、90万石の城下町として栄えてきた。1889年4月1日日本で最初に市制施行した31市の一つで、現在は福岡市北九州市熊本市に次ぐ九州第4位の人口を擁する[9]。 2020年3月現在、中核市では船橋市千葉県)、川口市埼玉県)に次いで第3位である。 又、国際会議観光都市にも指定されている。

1996年に第一期の中核市に指定された[10]。本市は、県人口の約三分の一(約35%)が集中している首位都市でもあり、周辺の自治体鹿児島都市圏を構成する。九州新幹線の完全開業により更なる発展が期待されるが、元々鹿児島市は地理的要因により地域ブロックの拠点として発展してきた側面もあり、福岡都市圏と短時間で結ばれるようになることで、ストロー効果などのマイナス面も懸念されている。

市勢

城山から望む市街地
  • 人口:604,814人
    • 自然動態率+1.3% 社会動態率-0.5% 出生率1.35(2007年)
  • 世帯:262,897世帯
  • 登録外国人数:2,027人
  • 面積:547.06km2
    • DID面積:74.82km2
    • 可住地面積:248.84km2
    • 本土側可住地面積:214.64km2
  • 人口密度:1106人/km2
    • DID面積内人口密度:6542人/km2
    • 可住地面積人口密度:2432人/km2

人口

Demography46201.svg
鹿児島市と全国の年齢別人口分布(2005年) 鹿児島市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 鹿児島市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

鹿児島市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


地域区分

2007年に鹿児島市が定めた"かごしま都市マスタープラン"では以下のような区分により地域・地区を定義している[11]。面積は2011年1月1日現在、人口は2020年4月1日現在である[12]

地域・地区 所管本庁・支所 人口(人) 面積(km2) 人口密度(人/km2) 市制町村制施行時 備考
中央地域 中央地区 市役所本庁 287,222 48.2 5,959 鹿児島市
上町地区 鹿児島市、吉野村(一部) 竜ヶ水地区は吉野町の一部
鴨池地区 中郡宇村 1934年、中郡宇村が鹿児島市に編入
城西地区 鹿児島市、伊敷村(一部)
  • 1911年、伊敷村下伊敷(草牟田)が鹿児島市に編入
  • 1920年、伊敷村永吉(原良)、伊敷村下伊敷(玉里)が鹿児島市に編入
武・田上地区 西武田村
  • 1911年、西武田村武(天保山)が鹿児島市に編入
  • 1934年、西武田村が鹿児島市に編入
谷山地域 谷山北部地区 谷山支所 161,140 106.8 1,509 谷山村
  • 1924年、町制施行、1958年に市制施行
  • 1967年、鹿児島市と新設合併し鹿児島市となる
谷山地区
伊敷地域 伊敷支所 50,055 57.1 877 伊敷村(一部) 1950年、伊敷村が鹿児島市に編入
吉野地域 吉野支所 50,015 33.2 1,506 吉野村 1934年、吉野村が鹿児島市に編入
桜島地域 東桜島地区 東桜島支所 4,021 76.8 52 東桜島村 1950年、東桜島村が鹿児島市に編入
桜島地区 桜島支所 西桜島村
  • 1973年、町制施行・即日改称
  • 2004年、桜島町が鹿児島市に編入
吉田地域 吉田支所 10,095 54.8 184 吉田村
  • 1972年、町制施行
  • 2004年、吉田町が鹿児島市に編入
喜入地域 喜入支所 10,990 61.2 180 喜入村
  • 1956年、町制施行
  • 2004年、喜入町が鹿児島市に編入
松元地域 松元支所 16,938 51.1 331 上伊集院村
  • 1960年、町制施行・即日改称
  • 2004年、松元町が鹿児島市に編入
郡山地域 郡山支所 7,068 57.8 122 郡山村下伊集院村(一部)
  • 1956年、下伊集院村の一部と郡山村が合併し町制施行
  • 2004年、郡山町が鹿児島市に編入

町丁

鹿児島市には2011年現在、のみが設置されており、「○○町」又は「○○△丁目」と表記される。大字1911年明治44年)までは西田、荒田、塩屋が設置されていたが、西田の大半が常盤町、荒田の大半は上荒田町、塩屋は塩屋町(後の甲突町)となり、それ以降は設置されていない。

周辺の町村を編入した際にも合併時に既存の大字の区域を町に置き換えており、2004年の5町編入の際にも既に町として設置されていた牟礼岡一丁目から牟礼岡三丁目を除いた大字は編入時に大字の区域を廃止し、新規に町の区域が設定されている[13]

『鹿児島市史第5巻』によると2014年現在、鹿児島市で最も人口が多い町丁は3万2691人の吉野町であり、次いで1万人台が上福元町、6千人台が下福元町及び中山町(ちゅうざんちょう)、5千人台が鴨池新町川上町春山町となっている[14]

地理

市内の降灰置場
爆発的噴火する桜島

九州の南端部近く、福岡市から南へ約280km熊本市から南へ約180kmの場所に位置し、鹿児島県内の薩摩半島の北東部および桜島全域を市域とする。鹿児島湾(錦江湾)を望み、桜島などに年間約900万人の観光客が訪れる観光都市でもある。

平野部の大部分が商業地域、住宅地域、工業地域に占められ耕作地域はほとんどない。市街地に近い傾斜地や山間部の多くも宅地開発され団地やニュータウンが数多い。しかし、都市の発展に道路開発が追いついておらず、朝夕はいずれの幹線も渋滞が激しい。市街地が南北に細長いこともあって、とくに谷山地区や吉野方面からの通勤渋滞がひどく、大きな課題となっている。

国道10号線の吉野 - 姶良間沿岸部での総雨量が200mm以上になると通行制限がされる(制限経緯:集中豪雨災害「平成5年8月豪雨」いわゆる「8.6豪雨(8.6水害)」を参照)。そのため、同じく平行して通るJR九州日豊本線も独自の規定雨量近くに達した場合、運転を見合わせる時がある。

市域中心部の対岸(直線距離約4km)に位置する桜島は、1980 - 90年代に比べればかなり沈静化しているが、2000年以降もなお活発な火山活動を続けており、市中心部にもしばしば降灰する。活火山を抱えながら、これだけの人口規模を有する都市は世界的にも稀である。

  • 火山に近く泉源数が多いため、市内の入浴施設のほとんどが温泉である。詳細については「鹿児島市街地の温泉」を参照。
  • 新島
    桜島の北東部約1.5kmにあり、2004年11月1日に鹿児島郡桜島町が鹿児島市へ編入されて以来、市内で唯一の有人離島であったが、2013年8月までに全住民が島外へ移住したことにより、新島の定住者は一時ゼロとなった[15](※住民基本台帳人口がゼロとなったのは2014年12月以降[16]である)。その後、2019年に移住者が出たことにより再び有人島となった。[17]島へのアクセスとして鹿児島市高免町の浦之前港からの行政連絡船があり、2019年現在でも運航されている[18]
    面積:0.13km2 周囲約2km 人口:0人 住所:鹿児島市新島町

緯度・経度

鹿児島市の東西南北それぞれの端は以下の位置となっている[19]

  北端
北緯31度45分09秒 東経130度32分12秒 / 北緯31.75250度 東経130.53667度 / 31.75250; 130.53667 (鹿児島市北端)
 
西端
北緯31度34分48秒 東経130度23分12秒 / 北緯31.58000度 東経130.38667度 / 31.58000; 130.38667 (鹿児島市西端)
市役所
北緯31度35分49秒 東経130度33分26秒 / 北緯31.59694度 東経130.55722度 / 31.59694; 130.55722 (鹿児島市役所)
東端
北緯31度38分00秒 東経130度43分47秒 / 北緯31.63333度 東経130.72972度 / 31.63333; 130.72972 (鹿児島市東端)
 
南端
北緯31度17分36秒 東経130度32分44秒 / 北緯31.29333度 東経130.54556度 / 31.29333; 130.54556 (鹿児島市南端)
 

隣接自治体

  • 北:薩摩川内市 - 姶良市
  • 東:垂水市
  • 西:日置市
  • 南:

    温暖で多雨の太平洋側気候を呈する。年平均気温は18℃前後で、真夏日が年間80日前後、夏日は年間160日前後あるのに対して、冬日は年間数日程度であるが、郊外の丘陵地や山間部では明け方に0度を下回る事も少なくない。強い冬型の気圧配置となり西回りで寒気が流れ込む時には東シナ海からの雪雲が入りやすく、雪が降る。積雪は無い年が多いが、2011年1月1日には過去2番目となる積雪25cmを記録するなど、九州の県庁所在地の中で最南端ながら一度に積もる量は一番多い。しかし、南岸低気圧による降雪はまず無く、暖かい雨となる。大陸からの寒気の影響を受けやすいために、一時的に平年を5度以上も下回る寒さとなることもある。年間降水量は概ね2000 - 2500mm前後と多雨。年間日照時間は約1800 - 2100時間である[20]

    なお、鹿児島地方気象台は1993年に上荒田町から東郡元町へ移転している。近年は温暖化に加え、都市化によるヒートアイランド現象の影響を強く受け、最低気温が急速に上がっている。平年値の上昇率は全国官署地点のなかでもトップクラスである。

    • 気温 - 最高37.1℃(2013年(平成25年)8月23日)、最低-6.7℃(1923年(大正12年)2月28日
    • 最大降水量 - 324.0ミリ(1995年(平成7年)8月11日
    • 最大瞬間風速 - 58.5m/s1996年(平成8年)8月14日
    • 最深積雪 - 29cm1959年(昭和34年)1月17日
    • 夏日最多日数 - 175日(2003年(平成15年))
    • 真夏日最多日数 - 98日(2013年(平成25年))
    • 猛暑日最多日数 - 28日(2013年(平成25年))
    • 熱帯夜最多日数 - 72日(2006年(平成18年))
    • 冬日最多日数 - 57日(1936年(昭和11年))
    鹿児島地方気象台(1981-2010)の気候
    1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
    最高気温記録 °C (°F) 23.9
    (75)
    24.1
    (75.4)
    27.6
    (81.7)
    30.2
    (86.4)
    31.7
    (89.1)
    34.5
    (94.1)
    36.6
    (97.9)
    37.4
    (99.3)
    35.7
    (96.3)
    32.4
    (90.3)
    29.5
    (85.1)
    24.7
    (76.5)
    37.4
    (99.3)
    平均最高気温 °C (°F) 12.8
    (55)
    14.3
    (57.7)
    17.0
    (62.6)
    21.6
    (70.9)
    25.2
    (77.4)
    27.6
    (81.7)
    31.9
    (89.4)
    32.5
    (90.5)
    30.1
    (86.2)
    25.4
    (77.7)
    20.3
    (68.5)
    15.3
    (59.5)
    22.8
    (73)
    日平均気温 °C (°F) 8.5
    (47.3)
    9.8
    (49.6)
    12.5
    (54.5)
    16.9
    (62.4)
    20.8
    (69.4)
    24.0
    (75.2)
    28.1
    (82.6)
    28.5
    (83.3)
    26.1
    (79)
    21.2
    (70.2)
    15.9
    (60.6)
    10.6
    (51.1)
    18.6
    (65.5)
    平均最低気温 °C (°F) 4.6
    (40.3)
    5.7
    (42.3)
    8.4
    (47.1)
    12.7
    (54.9)
    17.1
    (62.8)
    21.0
    (69.8)
    25.3
    (77.5)
    25.6
    (78.1)
    22.8
    (73)
    17.5
    (63.5)
    11.9
    (53.4)
    6.7
    (44.1)
    14.9
    (58.8)
    最低気温記録 °C (°F) −5.7
    (21.7)
    −6.7
    (19.9)
    −3.9
    (25)
    −1.0
    (30.2)
    3.9
    (39)
    9.0
    (48.2)
    15.9
    (60.6)
    16.5
    (61.7)
    9.3
    (48.7)
    2.6
    (36.7)
    −1.5
    (29.3)
    −5.5
    (22.1)
    −6.7
    (19.9)
    降水量 mm (inch) 77.5
    (3.051)
    112.1
    (4.413)
    179.7
    (7.075)
    204.6
    (8.055)
    221.2
    (8.709)
    452.3
    (17.807)
    318.6
    (12.543)
    223.0
    (8.78)
    210.8
    (8.299)
    101.9
    (4.012)
    92.4
    (3.638)
    71.3
    (2.807)
    2,265.4
    (89.189)
    降雪量 cm (inch) 3
    (1.2)
    1
    (0.4)
    0
    (0)
    0
    (0)
    0
    (0)
    0
    (0)
    0
    (0)
    0
    (0)
    0
    (0)
    0
    (0)
    0
    (0)
    1
    (0.4)
    4
    (1.6)
    平均降水日数 8.9 8.8 12.9 10.4 10.0 14.6 11.2 10.5 10.2 7.2 7.3 7.7 119.7
    平均月間日照時間 132.7 135.1 148.8 167.5 174.2 121.8 190.9 206.2 176.7 186.7 155.2 149.8 1,935.6
    出典 1: 気象庁[21]
    出典 2: [22]

歴史

1863年に勃発した薩英戦争の当時の新聞による戦況図
1872年頃の吉野村磯地区(内田九一撮影)。集成館事業に関連する建物が多く見える
西南戦争における城山の戦い
桜島の大正大噴火で火山灰に覆われた鹿児島市街
鹿児島大空襲後の鹿児島市街地

「鹿児島」という名の由来は、野生の鹿の子(鹿児)が多く生息していたからとか、多くの水夫(かこ)が住んでいたから、火山を意味するカグという言葉から由来した等諸説ある。[23]さらに、神話から来たという説もあり現在でもどれが正しいか確定していない。しかし、「カゴ」は崖という意味の古語であり、桜島の四方が崖になっていたので島名を鹿児島(麑嶋)と称する様になり、それが対岸の神社名(鹿児島神宮)として定着し、更には鹿児島郡として名に拡大したという説が有力である。

都市としての始まりは、島津家第6代当主島津氏久東福寺城(鹿児島市清水町)を居城にしたとき(1340年頃)とみられる。1549年天文18年)、フランシスコ・ザビエルが現在の市域に当たる場所(祇園之洲町付近)に上陸し、日本初のキリスト教伝来の地となる。

19世紀の中頃にはヨーロッパ機械文明を取り入れた研究が進み、第28代当主島津斉彬のもと集成館(現・尚古集成館)事業として反射炉溶鉱炉が造られ、日本における近代工業化の発祥の地となり、近代日本の黎明期、明治維新において政治家官僚軍人等数多くの人物を輩出し、近代日本建設の礎となる。

中心市街地は、薩英戦争による砲撃西南戦争による戦火、第二次世界大戦鹿児島大空襲と三度も壊滅的打撃を蒙ったため、城下町としての面影は殆ど残っていない。

発祥

行政

二役