Xx Xx
ラテン文字
  Aa Bb Cc Dd  
Ee Ff Gg Hh Ii Jj
Kk Ll Mm Nn Oo Pp
Qq Rr Ss Tt Uu Vv
  Ww Xx Yy Zz  

X は、ラテン文字アルファベット)の24番目の文字。小文字は x

ギリシア文字Χ(キー/ヒ/カイ)に由来し、キリル文字Хと同系であるが、ラテン文字としての発音は、/ks/ が西方ギリシア文字でΧと書かれたことによる。標準ギリシャ語のΧの音写には chkh が用いられる。なお、ギリシア文字の Ξ(クシー)の音写にXが使われることがある。

英語では X で始まる単語は最も少ない。

その他の用法の X については、当項内の「Xの意味」の節「関連項目」の節を参照のこと。

字形

2本の斜線を交差させた形である。大文字と小文字は同形である。筆記体では、右下がりの線だけを書いておいてからあとで左下がりの線を書くか、左半分を書いてから筆を離して右半分を書く(このとき、交差する部分は角張らずに丸くなる)。フラクトゥール

呼称

ラテン語では破裂音以外の他の子音と同様、頭に短いeを加えて「エクス」(ex)と呼ばれたが、おそらくギリシア文字Ξ(クシー、より古くはクセイ)の影響によってeでなくiを加えて「イクス」(ix)と呼ばれることもあった[1]。近代ヨーロッパ諸語の名称は通常このどちらかに由来する。

日本ではエックス、エクスと呼ぶことが多い。

音素

この文字が表す音素は、多くの言語で、ラテン語どおり /ks/ だが、以下のような音素も表す。

  • 英語やフランス語では、(s が /z/ となるように)ある条件で有声音の /gz/ となる。
    例: Xavierザビエル)フランス語:/ɡza.vje/
  • 英語では語頭で /z/ となるのが普通である。例外として、接頭辞 "ex-" や "trans-" を "x-" とすることがある。
    例: Xavier 英語:/ˈzæviə(r), ˈzeɪviə(r)/
  • イタリア語やスペイン語では/s/となることがある。イタリア語では普通、綴り字上も s になる。
  • フランス語では、多くの無声子音字同様、語尾の x は黙字である。ただし、後続の単語が母音で始まっていれば、リエゾンして/z/となる。
  • スペイン語では、古くはアメリカ大陸の言語を転写する際に用い、無声後部歯茎摩擦音 [ʃ] で発音したが、その後 /x/ に変化し、固有名詞以外では j に書き換えられた。例: México [ˈmeʃiko][ˈmexiko]
  • ポルトガル語では場合によって/s/, /z/, [ʃ], 有声後部歯茎摩擦音 [ʒ]となる
  • エスペラントでは、サーカムフレックス付き文字 (ĉ, ĝ, ĥ, ĵ, ŝ) とブレーヴェ付き文字 (ŭ) が表示できない場合の代用表記に使用され、記号を付けたい文字に後置される。そのほかでは外来語のみに使い、読み方が不明な場合は /ks/ と発音することが推奨されている。xを含む西欧語の単語がエスペラントに取り入れられた時は ks あるいは kz になる。
  • 中国語のピンインでは無声歯茎硬口蓋摩擦音[ɕ]、日本語の「シ」の子音とほぼ同じ音)に用いる。

発音記号としては、小文字は「無声軟口蓋摩擦音」をあらわす。

Xの意味

主に大文字

  • ローマ数字10
  • UNIXGUI環境「X Window System」の略称。
  • 未知である場合にとりあえずつけられる名前。「謎の物体X」、「ミスターX」など。
    • X線 - 発見時には性質などが不明でこう呼ばれたのがそのまま残った。
    • 組織球症X (histiocytosis X)英語版。かつての病名。共通の特徴をもつ3疾患の仮の総称として提唱された名称が定着したもの[2]
    • 惑星X。「未発見の惑星」の意味だが、冥王星が第9惑星だった時代には「第10惑星」とも解釈された。
    • ISO 4217通貨コード)では、XXX は「通貨なし」。
    • Xデーは、未知の(未来の)重要な日付。
    • プロレスでのXは、出場選手が未定または未発表。
    • HTTPヘッダやMIMEのcharset指定などで独自拡張を行う場合に、「X-」で始まる識別子を用いる。
  • 化学では、ハロゲン。任意のハロゲンの元素記号として使う。例: HX = ハロゲン化水素
  • 野球で、一部または全部が省略されたイニングをXと表記する。
  • アメリカンフットボールで、スプリットエンドの俗称。
  • ギリシャ文字Χ(キー/ヒー)の代用。特によく使われる例として、クリスマス (Christmas) を「Xmas」と表記することがある。ギリシャ語キリスト (Χριστος) の頭字のΧである。
  • 映画などのレイティングで、18歳未満の観覧禁止の表示(関連項目:映画のレイティングシステム英語版記事"X-rated"
  • "ex-" で始まる単語の略語として使われる。
    • EXtra(特別)。例:XL(服のサイズで特別大きいもの)。
    • EXperiment(実験)。兵器等、実験用の機器の型番に付けられる。例: X-1F-X
    • EXtensible(拡張可能な)。例: XHTML(XHTMLのの「X」は「Ex」の発音に由来する)。
    • EXtended(拡張された)。例: XCOPYMS-DOSコマンド)、XMS(ExpandedをEで表すEMSと区別される)。
    • EXcellent。例: ヒュンダイ・アヴァンテXD(「XD」は「eXcellent Driving」が由来)
  • "trans-" で始まる単語の省略形として、trans の代わりに使われる。例: Xfer = transfer,Xmit = transmit。
  • COBOL風の書式表現では、任意の半角文字1文字を表す。例: XXX = X(3) = 半角3文字。
  • X染色体は、性染色体の種類。その形に由来する。
  • 多様体 M 上の滑らかなベクトル場全体
  • 会社・商品
  • 機械・装置
  • タイトル
  • 人物
  • 架空の人物
    • エックス (ロックマンシリーズ) - カプコンロックマンシリーズに登場する架空のロボット
      • 第1の未知数・変数行列などでは大文字も使われる。第2からは y, z, w が使われる。
      • 座標軸の第1軸。上下左右前後がある場合は左右(幅)。
      • キスを表す。手紙で最後の署名のあとにつけて愛情を示す。通常、xxxのように数個重ねて書く。
      • アダルトサイトには連続したxを含むドメインがよく使われる。
        • 伏字
        • メタ文字。大文字Xで任意の大文字・小文字xで任意の小文字を表すこともある。
        • 掛け算記号「×」・否定の記号「×・✗」などが表現できないコンピュータ環境において、しばしば代用される。
        • 非SI接頭辞。(「*」はジム・ブロワーズ (Jim Blowers) の提案)
          • X(大文字)= 1027 = ゼナ (xenna) または ゾナ (xona)*。
          • x(小文字)= 10−27 = ゼノ (xenno) または ゾント (xonto)*。

        その他

        • 大文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 小文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
          X U+0058 1-3-56 X
          X
          x U+0078 1-3-88 x
          x
          U+FF38 1-3-56 X
          X
          U+FF58 1-3-88 x
          x
          全角
          U+24CD Ⓧ
          Ⓧ
          U+24E7 1-12-56 ⓧ
          ⓧ
          丸囲み
          🄧 U+1F127 🄧
          🄧
          U+24B3 ⒳
          ⒳
          括弧付き
          𝐗 U+1D417 𝐗
          𝐗
          𝐱 U+1D431 𝐱
          𝐱
          太字

          他の表現法

          脚注

          1. ^ W. Sidney Allen (1978) [1965]. Vox Latina (2nd ed.). Cambridge University Press. p. 114. ISBN 0521379369 
          2. ^ ランゲルハンス細胞組織球症 難病情報センター

          関連項目